「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
リバテープ製薬株式会社「DXを推進 品質管理や業務効率が向上」代表取締役社長・橋爪淳氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─業務改善や効率化に向けてDX化を推進されています。
橋爪 クラウドサービスを利用した品質管理業務のDX化が大きな成果を挙げています。以前は紙で管理していた文書をクラウド上で保管・管理することで、情報の紛失や改ざんのリスクが大幅に減少。承認作業についても複数拠点を回る必要がなくなり、業務効率が向上しました。この取り組みは、2021年に他社で発生した品質事故を機に本格化。システムと品質管理担当者が主体となってDXを推進した結果、品質管理業務の質の向上や残業時間の削減、ワークライフバランスの充実につながっています。DX化で最も苦労したのは社員から理解を得ることで、紙からの脱却に対する抵抗感が強く反対意見もありましたが、地道な説明を続けることで徐々に理解が広がりました。現在では、社員からもDX化のリクエストが出るようになり、社内全体で前向きに捉える雰囲気が醸成されました。現場主導の企業体質づくりにも寄与していると感じています。
─地域貢献活動に積極的に取り組んでおられますね。
橋爪 一昨年から、熊本市北区の小学校8校に図書寄贈を始めました。小学校の図書予算が少なく、本を購入できない現状を知ったことがきっかけです。寄贈した図書には、私が小さい頃に愛読していた童話「いやいやえん」や総合百科事典「ポプラディア」も含まれています。寄贈式では、絵本の読み聞かせが開かれ、子どもたちと交流を深めました。また昨年8月、熊本県小学校長会で講演する機会を頂き、大変恐縮ながら「企業は人なり」というテーマで講演しました。会社の歴史や人材育成方針、採用したい人物像、学校教育への期待について話をさせていただきました。最後に、校長先生への感謝と子どもたちの成長を願うメッセージをお伝えしました。
─情報発信にも注力されています。
橋爪 X(エックス)やインスタグラムなどSNSを通じて製品情報や企業活動を発信し、顧客とのコミュニケーションを図っています。熊本出身の県外在住者と交流できたり、「リバテープ」という言葉から地元を思い出してもらったりすることも多く、そうしたつながりを大切にしながら運営しています。各部署の若手社員10人ほどのプロジェクトチームが任に当たっており、社内の活性化という側面でも効果を発揮しています。SNS活動は企業の透明性を高め、顧客との信頼関係を築くための重要なツールです。今後もより多くの人に弊社の魅力を伝えていきたいですね。
概要
所在地 | 〒861-0136 熊本市北区植木町岩野45 【電話】096(272)0631 |
---|---|
設立 | 昭和30年12月(創業 明治11年) |
資本金 | 1億円 |
業務内容 | 医薬品、医薬部外品、医療機器、化粧品の製造販売 |
役員 | 取締役相談役/星子邦久 代表取締役社長/橋爪 淳 取締役/池田淑哲、毛利 進、杉原正博、菅原正之、田中寿之 監査役/杉尾清隆 |
従業員数 | 300人 |
営業所 | 東京支店、大阪支店、熊本営業所 |
工場 | 本社工場、第二工場・第三工場(菊池市七城町) |
関連会社 | メディファイン(株) |
ホームページ | https://libatape.jp/ |
公式SNS | Instagram、X(旧Twitter)、YouTube |
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