「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社Lib Work「3Dプリンター住宅のモデルハウス開発中」代表取締役社長CEO・瀬口力氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─コラボレーション(コラボ)戦略について教えてください。
瀬口 ブランド住宅は「Afternoon Tea」や「niko and …」「無印良品」を展開中です。さらに、通販の「ベルメゾン」と共同で「BELLE MAISON DAYS house」ブランドを立ち上げ、会員の声を家づくりに反映させたモデルハウスを昨年7月、千葉市に出店。10月には嘉島町のイオンモール熊本館内にniko and …とコラボした「ink」の原寸大モデルハウスをオープンさせました。また、当社が窓口となって全国の工務店を対象にIP(知的財産)ライセンスを販売する「niko and … EDIT HOUSE」も商品化。ノウハウを提供することで加盟店のブランド力や集客力を高め、受注増を支援します。既に十数社と契約し、他県では加盟店のモデルハウスが開設されています。
─「マイホームロボ」事業の進捗は。
瀬口 マイホームロボは、工務店向けに定額で住宅プランを提案する定額制サービスです。平面図・内外観パースを含め7000プラン以上をデータベース化し、昨夏から全国の工務店やハウスメーカーへの販売営業に力を入れています。設計士が不足している住宅会社からの申し込みが多く、ここ数カ月で契約件数が大きく伸びました。施主への複数プランの提案に便利と高い評価を頂いており、今期の業績にもプラスに反映されるのではと期待しています。現在は、生成AIを活用したさらに一歩先のビジネスモデルを開発中です。
─3Dプリンター住宅の開発に取り組まれています。
瀬口 山鹿市の旧山内小学校跡地の第2本社「リブワークラボ」に建設用3Dプリンターを導入して開発を進めており、昨年1月、「モデルA」が完成しました。モデルAは直径約4㍍の円筒形で、床面積は約15平方㍍。原料の7割は瓦や陶芸でも利用される兵庫県の淡路土を使用しています。現在、改良型の「モデルB」を建設中で、3月中の完成を予定しています。床面積は約100平方㍍。デザイン的にも工夫しており、モデルAにはなかったキッチンや水回りを導入しました。主原料は同じく土ですが、強度をモデルAの約5倍にまで高めたため、長期優良住宅仕様も可能です。セメントも使っておらず、サステナビリティーを重視した家づくりを実現しています。今後は、3Dプリンター住宅を一般発売するとともにライセンス事業としての展開を目指しており、東南アジアなど海外への進出も視野に入れています。
概要
所在地 | (本社)〒861-0541 山鹿市鍋田178-1 フリーダイヤル 0120・443・557 (サクラマチオフィス) 〒860-0805 熊本市中央区桜町3-50 【電話】096(325)8888 (Lib Work Lab) 〒861-0574 山鹿市鹿央町梅木谷245 |
---|---|
展示場 | 無印良品の家熊本店、無印良品の家福岡店、KKT荒尾総合 |
住宅展示場 | 店、アンビーハウジングパーク熊本合志店、熊本南店、熊本の平屋八代店、熊日RKK住宅展店、sketchイオンモール福岡店、hitマリナ通り 福岡西店、hit大野城 店、TOSハウジングメッセ大分西店、千葉北住宅公園店、sketchパークプレイス大分店、幕張ハウジングパーク店、TKU御代志 店、イオンモール幕張新都心店、KAB 住まいるパークはません店、sketchイオンモール熊本店 |
事業内容 | 戸建住宅事業、3Dプリンターハウス事業、プラットフォーム事業 |
設立 | 1997年8月1日 |
従業員数 | 347人 |
資本金 | 13億2,150万円 |
代表 | 代表取締役社長CEO/瀬口 力 |
ホームページ | https://www.libwork.co.jp/ |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
【山都町議会】22日臨時会
熊本日日新聞 -
事前説明無く環境相に抗議文 水俣病被害者ら 住民健康調査の専門家検討会
熊本日日新聞 -
【とぴっく・小国町】町の風景写真展
熊本日日新聞 -
全国から駅弁と〝うまいもの〟が集結 熊本市の鶴屋百貨店で2月11日まで
熊本日日新聞 -
DF袴田が肉離れ 全治4週間 ロアッソ熊本
熊本日日新聞 -
足元にひょっこりくまモン 益城町 全国初のマンホールふた
熊本日日新聞 -
八代郵便局が22日朝から通常営業を再開
熊本日日新聞 -
複数の人格と生きる実情、知って 解離性同一性障害テーマに映画 当事者監修、熊本市で上映会
熊本日日新聞 -
患者の診断、治療に性差考慮を うつ病、更年期障害、症状に違い 熊本市で学術集会「個人差の手がかりに」
熊本日日新聞 -
【あの日から・阪神大震災30年=インタビュー「熊本への助言」㊥】「生の資料」防災に生かす 人と防災未来センター主任研究員の林田さん
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学びましょう。
※この連載企画の更新は終了しました。1年間のご愛読、ありがとうございました。エフエム熊本のラジオ版「聴いて得する!お金の話『まね得』」は、引き続き放送中です。