「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社レイメイ藤井「レイメイブランド文具の輸出強化を計画」代表取締役社長・藤井章生氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─事業の状況はいかがですか。
藤井 昨年6月までの前期決算は若干の減収減益となりました。当社には「ペーパースペシャルティ事業部」「ビジネスソリューション事業部」「オフィスサプライ事業部」「ステイショナリー事業部」の4部門があります。今回は紙価格の高騰で販売数量減少や、円安による輸入仕入れ原価高が業績のブレーキになりました。一方で、熊本への半導体関連企業の進出に伴うビジネスチャンスも感じています。
─新中期経営計画がスタートしました。
藤井 それまでの「リ・モデル2020」という中期経営計画の下、社屋建て替えやロゴの一新などを進めてきました。その効果をしっかり浸透させていくための新中期計画「NEW DAWN(ニュー・ドーン) 2025」を7月に策定しました。言葉の意味は"新しい夜明け"です。気持ちも新たに関係する皆さまに対して、「新しい気付き」のきっかけを提供したいとの思いから名付けました。
─活動拠点となるショールームを兼ねたオフィスが九州一円にあります。
藤井 「知的生産をサポートする」を経営理念とする当社が提案しているのが、「知的生産の森=GRIP(グリップ)」と呼ぶオフィスです。大分、福岡、熊本に続いて昨年1月に鹿児島にもオープン。GRIPを会場に小規模のフェアを開催するなど、多目的に利用しながらオフィス自体を体感いただく機会を提供しています。今年6月には宮崎支店を移転・新築し、5カ所目が誕生。快適でクリエイティブなオフィス環境はリクルート効果が高く、新卒採用の面でも投資効果を感じています。
─農業のDX化にも取り組んでいます。
藤井 一昨年、熊本ヤマハとの合弁で「(株)アグリテックレイメイ」を設立。合志市でビニールハウスを利用したスマート農業に挑戦しています。熊本地震を機にドローン事業にも取り組んできました。ドローンによる農薬散布やIoT機器を活用した農産物栽培を通して、労働者不足などの社会課題解決のお手伝いができればと考えています。皆さんと力を合わせ、今年から本格的に稼働します。
─今年の計画、抱負をお聞かせください。
藤井 北米地域を視野にレイメイブランドの文具の販売強化に力を入れたいと考えています。韓国や台湾、中国などでの販売実績を踏まえ、世界最大の消費市場である米国にマッチする商品やチャネルを検討しています。新中期経営計画でも輸出強化を一つのテーマに掲げており、これを再構築する年にします。
概要
所在地 | 〒860-8523 熊本市西区上熊本1丁目2-6 【電話】096(328)6154 |
---|---|
事業内容 | ①ペーパースペシャルティ事業 ②ビジネスソリューション事業 ③オフィスサプライ事業 ④ステイショナリー事業 |
創業 | 明治23年 |
資本金 | 4億45万円 |
役員 | 代表取締役社長/藤井章生 専務取締役/中尾政彦 常務取締役/坂下正治 取締役/中上博之、松本恭典、古川恵三、鬼塚雄二 監査役/中野謙介、甲斐祐二 |
従業員数 | 463人 |
営業拠点 | 本店/熊本 本社/福岡、東京 支店/北九州、大分、宮崎、鹿児島、沖縄、大阪 営業所/東京、久留米、大津、八代、天草、延岡、都城、札幌、名古屋、福岡、仙台 海外/香港 |
関係会社 | (株)九州リテールサポート、(株)スープル、(株)勁草システック、(株)レイメイセキド、(株)アグリテックレイメイ |
ホームページ | https://www.raymay.co.jp/ |
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