<新生面>ネットから少し離れて
熊本日日新聞
作家の筒井康隆さんが1989年に発表した『残像に口紅を』は、物語が進むにつれて、日本語の音[おん]が一つずつ消えていくという実験小説だ。「あ」が消えれば「あなた」や「愛」は使えなくなる。「ぱ」が消えた街に「パン屋」は存在しない▼主人公は物...
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