「TSMC契機に新ビジネスを」木村知事が企業経営者らへ熱弁 熊日プレジデント倶楽部交流会
熊本日日新聞社は6月13日、熊本県内の113企業・団体のトップでつくる「熊日プレジデント倶楽部」の交流会を、熊本市中央区のホテル日航熊本で開きました。4月に就任した木村敬知事(50)を講師に招き、会員企業などから約70人が参加。木村知事は「くまもと新時代~県政のこれから」と題し、台湾積体電路製造(TSMC)の県内進出を契機とした熊本の成長戦略を語りました。
木村知事は、TSMCが熊本に進出した理由について「台湾から近い地理的優位性が大きかった」と説明。県内には半導体製造装置などの関連企業が多数立地していることも挙げ、「熊本には東アジアのハイテク産業の拠点となる要素がある」と強調しました。
その上で、TSMC進出を機に「熊本が東アジアに開かれることで、国内競争に勝ち、国際的な需要を取り込むチャンスが広がる」と指摘。自動運転や遠隔診療といった半導体を使う産業の創出や、TSMC従業員や家族に向けた新ビジネスの展開も呼びかけました。
講演後には懇親会があり、会員企業の経営者らが交流を深めました。
熊日プレジデント倶楽部の交流会は、毎年6月と9月の年2回開催。全国から著名人や経営者らを招いた講演や、懇親会を通じ、経営の知見や異業種間の交流を深める機会としています。
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