「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社テクノクリエイティブ 「 自社工場を増設し生産体制強化へ」代表取締役・三嶋一秀氏
熊日プレジデント倶楽部─半導体関連企業の熊本進出に向けた動きが活発ですね。
三嶋 当社には、半導体装置などの製造を請け負うエンジニアリング部門と、企業のニーズに応じてソフトウエアやシステムを開発するソリューション部門があります。1999年の創業当初は人材派遣事業が中心でしたが、モノづくりの会社を目指してこれまで歩んできました。ここ数年でその成果が出てきたところに、世界的半導体企業である台湾積体電路製造(TSMC)が熊本に進出。TSMC本体や関連企業などから請け負う案件が急増し、現在は要望に応えられる体制を整備している段階です。その一つが自社工場であるファクトリーセンターの増設です。昨年5月に完成した「ファクトリーセンター大津」の隣に、クリーンルームを備えた新棟を建設しており、2月ごろに完成する予定です。さらに福岡県の広川町に工場物件を借り、クリーンルームへの改築を進めています。また関連会社の「松濤」では、TSMCや関連企業の従業員向け賃貸住宅事業を手掛けています。熊本市北区の市営楠団地の跡地に昨年7月、3階建てのファミリー向け集合住宅4棟を建設。すぐに満室となりました。入居者からは、周辺環境も住み心地も良いという感想を頂いています。他にも菊陽町周辺で集合住宅を計画・準備中です。
─開発センターを全国各地で展開されています。
三嶋 大都市圏からのソフトウエアのニアショア(地方企業への外注)開発案件が増えているのに伴い、開発センターを熊本、名古屋、福岡、大分など全国各地に展開しています。昨年は、JR博多駅南にある福岡支店を博多口側にもう1カ所増設し、体制を強化しました。広川の工場物件にも開発のためのブースを造る予定です。開発スタッフが能力を十分に発揮できるよう、今後も環境を整備していきたいと思っています。
─一昨年11月の新規上場以来、社内外で変化はありましたか。
三嶋 東京証券取引所のTOKYO PRO Marketに上場したことは、会社の信用力向上、優秀な人材の確保という点でプラスに働くと期待しています。何より社員全体のモチベーションアップにつながっています。ただ私としては、上場はあくまで次のステップのための通過点に過ぎません。これからもモノづくりを通して社会に貢献するとともに、働く人が成長し、幸せになってもらえるような会社を目指していきます。
概要
所在地 |
〒862-0954 熊本市中央区神水2丁目9-1 TECHNO-CREATIVEビル 【電話】096(386)2360 |
---|---|
事業内容 | 総合エンジニアリング事業(システムインテグレーション、エンジニアリング) |
設立 | 1999年9月 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 1,218人(2023年9月現在) |
支社支店 | 東京支社、名古屋支社、大阪支社、福岡支社、北九州支店、久留米支店、大分支店 |
関連企業 | (株)総合プラント、(株)松濤 |
ホームページ | https://www.techno-creative.co.jp/ |
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STORY
連載・企画-
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