株式会社鶴屋百貨店「新しい価値観に対応する百貨店に」代表取締役社長・福岡哲生氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:00
熊日プレジデント倶楽部 トップインタビュー Sponsored
代表取締役社長 福岡哲生氏
代表取締役社長 福岡哲生氏

─昨年も話題の出店や催事などがありました。

福岡 婦人服フロアに導入した人気のフルーツタルト専門店「カフェコムサ」や、好調のデパ地下グルメに加わった「柿安ダイニング」など好評をいただいています。催事では、熊本―台北の定期便就航が始まることに合わせて10月に「本場の台湾グルメを!」をテーマに九州初登場の店を数多く集めた「台湾フェア」を実施し、多くのお客さまに来場していただきました。歓迎ムードを盛り上げる一助になればと9月から2カ月間、電車通り側壁面に定期便就航を知らせる大懸垂幕を掲げました。

─インバウンド需要の状況はいかがですか。

福岡 インバウンドは急速に回復しています。今後も台湾積体電路製造(TSMC)の稼働に伴い伸びるでしょう。昨年4月に台湾人と中国人の社員を1人ずつ採用し、免税カウンターを5人体制にしました。ここでは免税作業だけでなく、社内で発生する通訳業務や観光案内など多様な仕事をしています。また、インバウンドを中心市街地に呼び込むべく、当社のトラベルサロンが企画・運営するインバウンド向けの観光ツアーの実施や、中心商店街と協力したクーポン付きの観光ガイドマップ作成など、今後も街なかの賑わいを創出するための取り組みを強化していきます。

─百貨店を取り巻く環境は変化していますね。

福岡 コロナ禍を経て、どの業界にも環境の変化や産業構造の変化があると思います。その中で、私たち百貨店も変わらなくてはいけないと強く思っています。昨年好評だった催事には若い社員の発想が生きたものがありました。毎年8月に開催している「くまもとの特産品まつり」は若手の発案でインフルエンサーの方々とコラボし、売り上げがコロナ前の2019年比で60・8%も増えました。社員には常々チャレンジを促していますが、それに応え、結果を出してくれたのはうれしかったですね。

─今年の取り組みについてお聞かせください。

福岡 2月に開催される「くまもと産業復興エキスポ」に合わせて「台湾×くまもと屋台村」を計画しています。また、改装などの準備期間になる年だと思っています。それらの基本には、「新しい価値観に対応する店を目指す」という目標があります。本年の営業指針は「ADJUST~新しい価値観に順応せよ~」と定めました。変化していく時代の中で「幸福な体験を提供する」という私たちのミッションを果たし、幅広い世代の人に選ばれる店をつくっていきたいと思います。

株式会社鶴屋百貨店「新しい価値観に対応する百貨店に」代表取締役社長・福岡哲生氏

概要

所在地 〒860-8586 熊本市中央区手取本町6-1
【電話】096(356)2111
事業内容 百貨店業
設立 昭和26年2月(開店:昭和27年6月)
資本金 1億円
従業員数 541人(2023年2月末)
店舗・出張所 ウイング館、New-S、八代店、人吉店、日赤店、大津店、天草店、玉名出張所、桜十字病院売店
関連事業 鶴屋フーディワン、レストラン事業、(株)鶴屋友の会、甘夏ローヤル(株)、(株)熊本観光バス、ほか
ホームページ https://www.tsuruya-dept.co.jp/

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のニュース