「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
学校法人君が淵学園崇城大学「感謝と笑顔のあふれるキャンパスに」学長・小野長門氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年10月、学長に就任されました。新年の決意を伺えますか。
小野 思い返すと人生で三度、大きな覚悟をもって新しい環境に飛び込んできました。一度目は前職から大学に入職したこと、二度目は当時若輩だった自分が教育改革のチームリーダーに任命されたこと、そして三度目が最も大きな覚悟となった今回の学長就任です。前学長の中山峰男・現理事長は大学改革を率先し、入学志願者の増加とともに、教育力・就職力の強化に尽力しました。私は副学長として主に教育研究の活性化と社会貢献体制の構築に取り組んできましたが、このたび前学長を間近で見てきた私が業務を受け継ぐ立場となりました。本学のさらなる発展に粉骨砕身いたします。
─どのような大学運営を目指しますか。
小野 社会は複雑に変化する「VUCA」と呼ばれる予測困難な時代を迎えており、変化に柔軟に対応できる人材の育成が急務となっています。本学では「ポストAI時代の知の拠点を見据えて」をキーワードに、第3期中長期計画を公表しました。「教育と研究」「地域連携と社会貢献」「大学の組織と環境」の領域において、実学主義の体験型教育により豊かな人間性と優れた専門力を備えた人材の育成を行い、地域社会から必要とされる人材の輩出を目指します。先端的な教育研究を安定して進めることができるよう、大学組織の基盤強化やDX推進にも継続して取り組みます。今、本学は「アントレプレナーシップ教育」により社会で挑戦的に活躍できる人材教育を行っています。また「グローバル教育」では英語学習施設「SILC」にて、外国人講師陣17人によるコミュニケーション型の英語教育を実践しています。加えて留学を推奨し、補助金制度を設けて学生を支援しています。一方で、「情報教育」を全学展開し、データを活用して新しい価値を創造できるデジタル人材の育成を進めるため、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の認定を文部科学省から受けました。学生には多様な課題に挑戦し、成長してもらいたい。本学に入学して良かったと思われるような学びの仕組みをつくっていかなければならないと決意しています。
─今後の抱負をお聞かせください。
小野 私の学長としての役割は、これまで進めてきた教育改革の実績を踏まえ、本学を「感謝と笑顔のあふれる温かいeキャンパス」にすることです。学生とその保護者、企業や地域社会から信頼される大学を目指して創造的変革に取り組んでいきます。
概要
所在地 |
〒860-0082 熊本市西区池田4丁目22-1 【電話】096(326)3111 |
---|---|
設 立 | 昭和24年4月電気・電波学校創設 昭和42年4月大学開学(旧熊本工業大学) |
学園構成 | 【大学】 ●工学部 機械工学科、ナノサイエンス学科、建築学科、宇宙航空システム工学科(宇宙航空システム専攻・航空整備学専攻・航空操縦学専攻) ●芸術学部 美術学科、デザイン学科 ●情報学部 情報学科 ●生物生命学部 生物生命学科 ●薬学部 薬学科(6年制課程) 【大学院】 ●大学院工学研究科 ●大学院芸術研究科 ●大学院薬学研究科 |
ホームページ | https://www.sojo-u.ac.jp/ |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
クリスマスソング、街に響く 熊本市のびぷれす広場で高校生らコンサート
熊本日日新聞 -
FW塩浜を獲得 J3得点ランキング3位 ロアッソ熊本
熊本日日新聞 -
【速報】千原台は32位 全国高校駅伝女子
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】児童養護施設にアイス贈る
熊本日日新聞 -
「るろうにほん 熊本へ」(佐藤健著) 県内各地の魅力を紹介
熊本日日新聞 -
「ロボット・ドリームズ」 犬とロボットの切ない運命【熊本シネマレビュー】
熊本日日新聞 -
【年末回顧くまもと2024】③水俣病患者らの発言遮断 環境省、被害に耳傾けず…根強い不信、遠い信頼回復
熊本日日新聞 -
【2024世相の鏡②】オーバードーズ 「手軽に〝とべる〟から好き」 健康被害が社会問題に、脳への影響も懸念
熊本日日新聞 -
現地案内や資料展示 患者の実体験を後世に【水俣病伝えて 相思社50年③】
熊本日日新聞 -
刺し身のつまが海を救う? 「養殖藻場」で魚やプランクトンが増加 東京の一般社団法人が実験結果まとめる 天草のトサカノリなど
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「成年後見制度」。12月27日(金)に更新予定です。