「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
千里殖産株式会社「時代と共に社内改善改革を目指して」代表取締役社長・際田赳久氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年はどんな一年でしたか。
際田 昨年も目が回るほど忙しい一年でした。新規分譲地の進捗を図る中で、思い悩んだり頭を抱えたりすることが多々ありましたが、私に対して手を差し伸べ、ご支援・ご協力してくださった方々のおかげだということが改めて身に染みた一年でもありました。会社を維持・継続していく中で、いかにそのような方々とのつながりを大事にし、今後を見据えていくことを続けていけるかが経営者という立場での重要な要素であり、意識しておくべき必要なことだと、この一年を通して学べました。私自身人の上に立つ身として、足りてない、至らないことがまだたくさんありますが、このような貴重な経験と学びを糧に先見の明を養いつつ今後も精進してまいります。
─社内の改善改革とはどのようなことですか。
際田 単刀直入に申し上げると、今年で創立45年を迎える弊社において、歴史ある古き良きものは残しつつ、古き悪き習慣の禍根を断ち切ることです。一つ例を挙げれば、ひと昔前では夜遅くまで会社に残って仕事をするのが当たり前のような時代でしたが、今やそれを許さない時代になっています。私自身が社員に対して意識して心掛けているのは、社員を極力遅くまで残らせないことと、休みを取りづらい雰囲気にしないことです。至って単純なことですが、意外とその単純なことさえも企業としてできていなかったり、見落としがちだったりもします。その半面、働き方改革などを理由に、怠慢になりがちな人材がいることも否定できません。その線引きが今の私にとって難しい部分ですが、発言の際に心掛けているのは、なるべく言葉優しく、内容を厳しくといったところです。まずは自分が会社に対してできることややれることから着手し、社員にとって少しでも良い職場だなと思ってもらえるような職場づくりに今後も努めてまいります。
─今年はどのような一年にされたいですか。
際田 台湾積体電路製造(TSMC)の波及効果もあり、昨年は台湾から来られた方からご成約をいただくことができました。年明けに着工を予定しており、言葉の壁が立ちはだかる場面も多いですが、日本人のお客さまのみならず、外国籍のお客さまにも弊社で家を建てて良かったと思っていただけるような住まいづくりに力を入れていきたいです。弊社が手掛ける家づくりが日本と台湾の懸け橋になることを願いつつ、台湾の方にとっても住みやすい環境をご提供していけるように今後行政とも協議を交えながら、この一年は邁進してまいります。
概要
所在地 |
熊本市中央区紺屋阿弥陀寺町10番地 千里殖産ビル5階 【電話】096(322)1000 |
---|---|
事業内容 | ハウスビルダー事業(宅地分譲・住宅販売)、一級建築士事務所、リフォーム事業、不動産事業 |
設立 | 昭和54年3月8日 |
資本金 | 5,000万円 |
役員 | 代表取締役社長/際田赳久ほか、役員2人 |
従業員数 | 31人 |
支店ほか |
熊本南支店(宇城市不知火町) 宇土展示場(宇土市三拾町) 八代住宅展示場(八代市東片町) 大津ショールーム(菊池郡大津町) 大津住宅展示場(菊池郡大津町) |
ホームページ | https://www.senri-shokusan.jp/ |
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