株式会社セルモ「『ウェルビーイング』かなえる企業へ」代表取締役社長・岩上梨可氏
熊日プレジデント倶楽部![代表取締役社長 岩上梨可氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p068_1.jpg?itok=c2cYoeJn)
─新型コロナウイルスが5類感染症に移行しましたが、その後の冠婚葬祭業界の状況は。
岩上 県内の業界では、冠婚部門の列席者数は増加しています。しかし、新型コロナが流行する前と比べると、80%程度の回復状況です。コロナ禍で交際の場や出会いの場が減り、カップル成立に影響が出たことが、回復しきっていない要因の一つになっているかもしれません。幸い、当社の施行数や売上高はコロナ前の水準まで戻ってきています。コロナの影響で結婚式や披露宴を諦めていた方々へのアプローチが奏功し、業績に反映されているのだと思います。
─葬祭部門についてはいかがですか。
岩上 冠婚同様に参列者の減少は顕著で、コロナ前の約60%までの回復にとどまっています。外出制限による社会生活の変化から、葬儀の簡素化に加え、参列者の数を制限するのではなく、参列の時間帯を工夫するなど、新しい葬儀の在り方が生まれました。私どもは、コロナ禍以降は冠婚葬祭を通して〝少人数〟というニーズに応えるサービスを展開してきました。これにより、今後お客さまに提供できるサービスの選択肢が増えたと捉えています。
─「ウェルビーイング(幸福)」を大切にする企業づくりを進めていかれるそうですね。
岩上 昨年、創業55周年を迎え、あらためて企業としての方向性を考えた際、社員もお客さまも取引先さまも、セルモに関わっていただいている全ての皆さまの幸せを願い、ウェルビーイングという指針を掲げました。社員が働く環境においては、適正な評価基準の見直しや昇進に必要なスキルの明確化など、一人一人がモチベーション高く仕事に取り組める仕組みづくりに力を注いでいます。これらの方向性を定め、実行へのかじを取っていくことが私の役目だと考えています。
─新たな取り組みや目標をお聞かせください。
岩上 葬祭では昨年、明和不動産、コスギ不動産と相続・不動産に関するビジネスマッチング契約を締結。さらに、葬儀後のサービス強化に向け「アフター事業部」を新設しました。また、一昨年オープンした複合施設「OBIYAMA TETOTE(帯山テトテ)」の集客も順調です。今後の展開として、台湾積体電路製造(TSMC)の進出に絡み、海外搬送事業の実施を視野に準備を進めています。時代のニーズを読みながら、何が必要で、求められているのかをしっかりと見定め、大きく前進していきたいですね。
![オープンから1周年を迎えた複合施設「OBIYAMA TETOTE」内のプレイランド](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p068_2.jpg?itok=SsGfyU8M)
概要
所在地 |
〒860-8567 熊本市中央区世安1丁目4-1 【電話】096(362)3390 |
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事業内容 | 冠婚葬祭互助会 |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役社長/岩上梨可 取締役/松村 孝、八ヶ代博人、平野次秋、高田大輔 執行役員/丸山征也 |
関連従業員数 | 1,300人 |
主な事業所 | 熊本本社、鹿児島支社、大分支社、八代支部、玉名支所、人吉支所、ホテル夢しずく・別邸蘇庵、スタジオPRIMA、OBIYAMA TETOTE |
関連会社 | (株)YSトレーディング、(有)アート企画、(有)セルモ花一、(株)シグナル交通、(株)JEC |
ホームページ | https://celmo.co.jp/ |
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