「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社新星「新社長就任 次代に向け改革推進」取締役会長・山本盛重氏
熊日プレジデント倶楽部─業況を教えてください。
山本 今期は対前年比減収増益でした。来期は、増収増益を目指します。当社は、総合設備業として電気工事、空調工事、給排水工事を手掛けています。近年、不安定な世界情勢や円安による資材高騰が続いており、電気や設備関連だけでなく建設業全体に大きな影響を与えています。高層階の建物のコストを抑えようと階層を下げたり、建設を延期したりするケースが増えてきました。戸建て住宅の建築坪単価も上がっています。この厳しい状況が長引けば、今後は新規建設需要に影響が出てくると考えられます。
─DX化や働き方改革を進めておられます。
山本 社用スマートフォンと情報共有アプリを導入しました。現場のスケジュール管理をはじめ各種連絡、稟議書提出・休暇取得申請など幅広く活用することで、業務効率化やペーパーレス化を推進しています。働き方改革では、残業削減や有給休暇・育休取得に取り組むとともに、労務管理や人事制度説明会といった各種セミナーを開いています。デジタル化を進めながらも、今でも日報だけは紙で提出してもらい、全社員の報告に目を通しています。また、ブランディングや人材の採用活動強化の一環で、合同企業説明会への参加や学校訪問に力を入れているほか、ホームページをリニューアルし、インスタグラムやX、YouTubeチャンネルを開設。会社案内のパンフレットやノベルティーも制作しました。若年層にアピールしようと、ロアッソ熊本のホームゲームのピッチサイドに昨年から広告を出しています。
─社長職を退かれました。
山本 本来はもう少し早く退任するつもりでしたが、コロナ禍の影響で遅れました。昨年10月、私が取締役会長となり、専務の山本健吾が代表取締役社長に就任しました。創業50周年の年に新社長が誕生し、タイミング的にはちょうどよかったのではないかと考えています。社長業で大事なのは仕事をすることより、取引先への目配り、気配り、心配りです。そして企業にとって難しいのはやはり〝人づくり〟で、これは永遠のテーマと言えるでしょう。当社は創業以来、会社の基本方針として「社員一同の和」「御取引先さまとの和」、景気・不景気に左右されない「堅実経営」に努めてきました。さらなる50年に向けて、その精神を大切にしながら、次代を担う若い人材たちが未来を切り開いていってほしいと願っています。
概要
所在地 |
〒861-8044 熊本市東区神園2丁目1-1 【電話】096(380)1188 |
---|---|
事業内容 | 電気設備工事、電気通信工事、空調・給配水・衛生設備工事、水道施設工事、消防施設工事 |
設立 | 昭和48年3月1日 |
資本金 | 3,100万円 |
役員 | 取締役会長/山本盛重 代表取締役社長/山本健吾 ほか4人 |
従業員数 | 73人 |
営業所 | 芦北営業所、上天草営業所 |
ホームページ | https://www.shinseid.co.jp/ |
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