「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
新産住拓株式会社「くまもとSDGsアワード大賞受賞」 代表取締役社長・小山 英文氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年の「くまもとSDGsアワード2023」で大賞を受賞されました。
小山 同アワードでは、①森林保全活動や木育活動を通した地域貢献②環境や健康にも良い安全で命を守る住まいづくり③お引き渡し後も暮らしのサポートを行う取り組み④社員の成長や多様な働き方へのサポート─などが評価され大賞をいただくことができました。当社は30年前から独自の木材流通産直システムを構築し、県産材の地産地消など環境負荷が少ない住まいづくりをしています。昨年は、公益財団法人くまもと地下水財団が地下水保全に取り組む企業・団体を顕彰する制度でも最上位のゴールド認定を受賞しました。
─人材育成にとても注力されていますね。
小山 毎月1回の1on1(個人面談)を8年以上続けており、年を追うごとに内容も深まってきました。個人の変化や成長は組織の変化や成長につながり、顧客満足度や生産性の向上にも寄与します。新しい技術やアイデアが生まれるなど間違いなく良いサイクルになっています。「住まいづくりの前に人づくり」を当社の文化として大切にし、社員一人一人の成長に寄り添い、自由な発想で意見を言える環境を整備してきました。社員たちは社歴や職種を超えて自主参加する8つの合同プロジェクトに取り組んだり、社外研修を受講したりと、積極的に自己研さんを実践しています。
─事業領域が広がってきています。
小山 これまで一般住宅の新築やリフォーム中心でしたが、ここ数年、商業建築の領域にも力を入れています。すでに、事務所や保育園、レストラン、クリニックなどの施工実績があります。昨年は古民家を再生した歯科クリニックが、非住宅部門で初めてグッドデザイン賞を受賞しました。同賞を目指す挑戦は、20代の若手社員教育の一環として2010年から続けており、通算20作品を受賞しています。グループ会社では、不動産事業も強化しています。商圏を熊本に絞り込んで地域密着の営業を展開し、「お客さま・地域社会へのさらなる貢献」を目指していく方針です。
─今年の抱負をお聞かせください。
小山 11月に創業60周年を迎えます。お客さまへの感謝の気持ちを忘れず、個々の困りごとに対応できるアフターサービスを充実させていきます。そのためにも、企業の軸となる「人財」の育成を重視し、〝働きたい会社〟ナンバーワンを目指してさらに改革を進めていきます。
概要
所在地 | 〒861-4101 熊本市南区近見8丁目9-85 【電話】096(356)1500 |
---|---|
事業内容 | 注文住宅、クリニック建築、事業所建築、商業施設建築、リフォーム、リノベーション、不動産仲介 |
創業 | 昭和39年11月 |
資本金 | 1億円 |
展示場 | 熊日RKK住宅展、TKU八代住宅展示場、KAB総合住宅展示場住まいるパークゆめタウンはません、KKT合志総合住宅展示場アンビーハウジングパーク |
関連会社 | 新産不動産(株)(賃貸物件管理、不動産仲介) 新産匠(株)(屋根工事、左官工事) 多良木プレカット協同組合 |
ホームページ | https://www.shinsan.com/ |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
【とぴっく・熊本市】児童養護施設にアイス贈る
熊本日日新聞 -
「るろうにほん 熊本へ」(佐藤健著) 県内各地の魅力を紹介
熊本日日新聞 -
「ロボット・ドリームズ」 犬とロボットの切ない運命【熊本シネマレビュー】
熊本日日新聞 -
【年末回顧くまもと2024】③水俣病患者らの発言遮断 環境省、被害に耳傾けず…根強い不信、遠い信頼回復
熊本日日新聞 -
【2024世相の鏡②】オーバードーズ 「手軽に〝とべる〟から好き」 健康被害が社会問題に、脳への影響も懸念
熊本日日新聞 -
現地案内や資料展示 患者の実体験を後世に【水俣病伝えて 相思社50年③】
熊本日日新聞 -
刺し身のつまが海を救う? 「養殖藻場」で魚やプランクトンが増加 東京の一般社団法人が実験結果まとめる 天草のトサカノリなど
熊本日日新聞 -
【バスケB2第14節・熊本71―91鹿児島】ヴォルターズ、強敵に敗北も「手応えあり」
熊本日日新聞 -
熊本ヴォルターズ、3連勝ならず 鹿児島に71-91 バスケB2
熊本日日新聞 -
全日本女子ジュニアボクシング ライトウエルター級・徳永(熊本農高)が決勝進出
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「成年後見制度」。12月27日(金)に更新予定です。