「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
白鷺電気工業株式会社「人的資本経営コンソーシアムに入会」 代表取締役社長 沼田 幸広氏
熊日プレジデント倶楽部─新しいテレビCMが話題です。
沼田 少子化が進み労働人口が減少している中、より優秀な人材確保を目指し、会社の知名度向上を念頭に制作しました。人形劇のようなアニメーションの手法を採用し、昔話の「鶴の恩返し」ならぬ「しらさぎの恩返し」をテーマにユーモアあふれる内容に仕上がっています。テレビから音声が流れただけでも耳に残るようサウンドロゴにもこだわりました。1月からは熊本県民テレビのケイティちゃんとコラボレーションしたバージョンが流れるのでお楽しみに。CMに登場している白鷺4羽のニックネームは社内公募で決まり、今後はグッズ制作など多角的な戦略でPRにつなげていきます。
─さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。
沼田 1998年にボランティア活動をスタートし、2007年に「NPO法人しらさぎ」を設立しました。「得意とする高所作業の技術で地域へ恩返しをしたい」という思いで、熊本城や八代城跡の石垣清掃、阿蘇地域の植林活動に取り組んできました。昨年は初めて水前寺公園の池の清掃活動を実施。雨が降るたびに公園の砂利が池に流され環境悪化につながっており、参加者約70人で数トン分の砂利をすくい上げました。これまで積み重ねてきた活動が評価され、地域社会の課題解決活動を顕彰する「エコアクション21オブザイヤー2022」のソーシャル部門で銅賞を2年連続で受賞しました。
─「ダイバーシティ(多様性)経営」を推進されています。
沼田 将来的な成長のため、国籍・性別問わず優秀な人材を採用しています。昨年4月、グループ会社に九州大学大学院卒のナイジェリア出身者が入社しました。2021年にはベトナム出身の電気技術者を採用しており、外国籍の正社員は2人になります。女性技術者を積極的に採用するとともに、女性がライフステージの変化に左右されることなく活躍できるよう労働環境の整備にも力を入れています。その一環として企画技術部を立ち上げ、リスキリング(知識や技術の学び直し)を推進しながらITとコミュニケーションスキルで現場を支援する建設ディレクターを育成中です。今後はコロナ禍に構築したシステムを活用してリモート勤務を可能にし、育児休暇を終えてからのスムーズな復帰を後押ししたいですね。また、人材を資本として捉える人的資本経営を促進する団体「人的資本経営コンソーシアム」に入会しました。人材の価値を最大限に引き出すことで、今後の成長につなげたいと思います。
概要
所在地 | 〒861-8035 熊本市東区御領8丁目3-38 【電話】096(380)7171 |
---|---|
設立 | 昭和22年2月 |
事業内容 | 電気工事業 |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役社長/沼田幸広 代表取締役専務執行役員/西 薫 取締役常務執行役員/田子森秋彦 取締役相談役/沼田吉輝 監査役/松本公一 相談役/斉藤誠一 上席執行役員/東 光明 執行役員/濱中辰成、山下英幸、麥田栄次、飯干清長、萓野続浩 |
従業員数 | 125人 |
支社 | 八代、福岡、京都 |
営業所 | 人吉、鹿児島 |
関連企業・団体 | しらさぎホールディングス(株)、(株)ファマックエグレット、しらさぎエナジー(株)、しらさぎファーム(株)、大祐電気(株)、日本サンライズ(株)、(株)山根電業社、NPO法人しらさぎ |
ホームページ | https://www.shirasagidenki.co.jp// |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
福島県知事が木村敬知事を訪問
熊本日日新聞 -
熊本県内、インフルエンザが増加傾向 県感染症情報
熊本日日新聞 -
パソコン遠隔操作で個人情報流出か 県暴力追放センター 相談者延べ2500人分
熊本日日新聞 -
DF長嶋(兵庫・相生学院高)の加入内定 ロアッソ熊本 サッカーJ2
熊本日日新聞 -
熊本城「宇土櫓続櫓」の石垣、復旧に向け解体作業に着手 28年度の積み直し完了目指す
熊本日日新聞 -
山鹿灯籠踊り 24歳〝即戦力〟デビュー 歌と三味線担当の竹中さん
熊本日日新聞 -
県庁マンと大学の先生の〝二刀流〟 熊本県財産経営課長の松尾さん 「学問と実務の架け橋に」
熊本日日新聞 -
自己決定、尊重する社会に 明治大法学部教授・鈴木賢さん
熊本日日新聞 -
菊池一族、朝鮮貿易で内紛 郷土史家・堤さん(菊池市)が論文
熊本日日新聞 -
他都市の模索㊦ 富山市、公共交通軸に都市経営 3段階で結節強化 駅を起点にLRT網築く【移動の足を考える 第3部 都市圏交通の今⑪】
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。