「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
尚絅学園 「『こども教育学部』新たな学び始まる」 理事長・秋岡廣宣氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年7月、理事長に就任されました。
秋岡 池満淵・前理事長の辞任に伴い、就任しました。私立学校は近年、少子化や人口減少の影響から厳しい環境に置かれており、それがコロナ禍で加速しました。学校法人の経営者である理事長として、コロナ禍前までの水準に戻すのが私の仕事だと考えています。教育環境の充実はもちろん、財務の健全化に尽力します。
─第二期中長期計画について教えてください。
秋岡 昨年4月から、10カ年の計画がスタートしました。本学園の現状と課題、学園を取り巻く環境変化や今後の方向性を踏まえ、これから目指すべきビジョンを掲げ、その達成のために学園全体をはじめ大学・短期大学部、高等学校・中学校、附属こども園それぞれで中長期的に取り組む重点施策をまとめました。建学の精神「智と徳を兼ね備え社会に貢献し得る女性の育成」と教育理念「尚絅 表面を飾らず内面の充実に努める」を大切にしながら、学生・生徒・園児たちが満足できる魅力あふれた女子総合学園を目指します。10年後のあるべき姿を描きながら一年一年、施策を積み重ねていきます。
─尚絅大学に「こども教育学部」を開設されました。
秋岡 昨年4月、4年制の「こども教育学部」を、菊陽町の武蔵ヶ丘キャンパスに開設しました。初年度の新入生は20人です。同学部では幼稚園教諭一種免許状、特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)、保育士資格を取得可能です。こども園が隣接しているほか、自然に囲まれており、学びの場としての環境が整っています。保育の現場をリードする高い専門性と実践力を備えた人材を養成し、短期大学部幼児教育学科とともに幼児教育・保育の発展に貢献していきます。
─コロナ禍以降、学園に変化はありますか。
秋岡 2023年度から、コロナ禍で縮小・中止していた学校行事を再開しました。文化祭や運動会を例年通り実施し、保護者にもお越しいただいて、とてもにぎやかでした。国際交流や留学については、中高生が韓国やニュージーランドに短期留学、大学生が韓国に研修に行ったほか、オーストラリアや台湾からの留学生を受け入れました。今年3月の中学・高校の修学旅行では、シンガポールコースを選択できます。また、昨年2月の「くまモン学フォーラム」や、尚絅大生と苓北町住民のメンマ作り連携など、地域社会と関わる学びも活発化しています。今後も取り組みを広げていきたいですね。
概要
所在地 | 九品寺キャンパス 〒862-8678 熊本市中央区九品寺2-6-78 【電話】096(364)0116 FAX096(363)6520 武蔵ヶ丘キャンパス 〒861-8538 菊池郡菊陽町武蔵ヶ丘北2-8-1 【電話】096(338)8840 FAX096(338)9301 |
---|---|
創立 | 1888年5月 |
設置学校 | ・尚絅大学 現代文化学部文化コミュニケーション学科 生活科学部栄養科学科 こども教育学部こども教育学科 ・尚絅大学短期大学部 総合生活学科 食物栄養学科 幼児教育学科 ・尚絅高等学校 ・尚絅中学校(中高一貫) ・尚絅大学附属こども園 |
ホームページ | https://www.shokei-gakuen.ac.jp/ |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
福島県知事が木村敬知事を訪問
熊本日日新聞 -
熊本県内、インフルエンザが増加傾向 県感染症情報
熊本日日新聞 -
パソコン遠隔操作で個人情報流出か 県暴力追放センター 相談者延べ2500人分
熊本日日新聞 -
DF長嶋(兵庫・相生学院高)の加入内定 ロアッソ熊本 サッカーJ2
熊本日日新聞 -
熊本城「宇土櫓続櫓」の石垣、復旧に向け解体作業に着手 28年度の積み直し完了目指す
熊本日日新聞 -
山鹿灯籠踊り 24歳〝即戦力〟デビュー 歌と三味線担当の竹中さん
熊本日日新聞 -
県庁マンと大学の先生の〝二刀流〟 熊本県財産経営課長の松尾さん 「学問と実務の架け橋に」
熊本日日新聞 -
自己決定、尊重する社会に 明治大法学部教授・鈴木賢さん
熊本日日新聞 -
菊池一族、朝鮮貿易で内紛 郷土史家・堤さん(菊池市)が論文
熊本日日新聞 -
他都市の模索㊦ 富山市、公共交通軸に都市経営 3段階で結節強化 駅を起点にLRT網築く【移動の足を考える 第3部 都市圏交通の今⑪】
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。