「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社SYSKEN「採用活動を強化 社員の賃上げ実施」代表取締役社長・福元秀典氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年はどんな一年でしたか。
福元 2023年度上半期は第5世代(5G)移動通信システムの基地局工事の受注が期待していたほど伸びず売上減少が懸念されましたが、下半期は社員の頑張りもあって通信事業の売上が伸び、業績予測を上方修正しました。従業員の士気を高めようと昨年は、WBCで優勝した「侍ジャパン」の気合を入れる〝声出し〟を参考に、「さあ、行こう。SX5・0」を合言葉としました。シスケンの「S」、トランスフォーメーション(変革)の「X」、「5・0」は国が提唱する仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムにより開かれる人間中心の未来社会「Society(ソサエティ)5・0」。これまでの仕事に安住せず、新しいジャンルにも積極的に挑戦しようという意味です。これを社内で共有し、パートナー会社にも発信しました。
─宇宙航空研究開発機構(JAXA)の工事を受注されたと聞きます。
福元 昨年、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所の受変電設備更新工事を初めて受注しました。社内にプロジェクトチームをつくり、皆が知恵を絞って提案したことが、良い結果につながりました。今回の受注は従業員の自信に直結するとともに、会社にとっても次のステップへの大きな足掛かりになる仕事だったと思います。
─採用活動に注力されているようです。
福元 例年、数多くの技術系新卒者の採用を目指しています。そこで、昨年はその取り組みの強化策として、新卒採用の初任給を引き上げるとともに、管理職を含む全社員を対象とした実質5%程度の賃上げを実施しました。また、グループ会社と連携した高卒採用を実施するなどの活動にも取り組んでいます。当社より人材確保が厳しいパートナー会社についても、今後は当社グループを挙げて応援していきます。
─SDGsへの取り組みをお聞かせください。
福元 当社は主に太陽光発電やEVの普及を推進しています。昨年7月、益城町にある熊本支店の社屋を新築しました。さらに今年は、太陽光発電パネル設備と大規模蓄電設備を設置し、将来の〝オール再エネ化〟につなげていきたいと考えています。また、本社では5台ほどのEVを所有しておりますが、5年以内にEV用充電機を15基ほど整備し、従業員も使えるようにする計画です。このような形でEV普及支援を考えています。
概要
所在地 | 〒860-0832 熊本市中央区萩原町14-45 【電話】096(285)1111 |
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事業内容 | 電気通信工事業 |
設立 | 昭和29年9月 |
資本金 | 8億100万円 |
役員 | 代表取締役社長/福元秀典 代表取締役副社長/上村幸太郎 常務取締役/古川勝法 取締役/村上一成、大我毅志、岡園勇治、 大塚道隆、古堅一成 監査役/赤星昭典、尾﨑秀彦 |
従業員数 | 663人 |
支社・支店 | 福岡、佐賀、熊本、大分、宮崎、鹿児島、関西 |
グループ会社 | (株)SYSKENテクノ、(株)Denzai (株)システムニシツウ、河崎冷熱電機(株) |
ホームページ | https://www.sysken.co.jp/ |
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