サントリー株式会社九州熊本工場「『地産地消』進め、さらなる成長へ」工場長・迫田伸一郎氏
熊日プレジデント倶楽部![工場長・迫田伸一郎氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p057_1.jpg?itok=TlUWr4zq)
─熊本工場は稼働を始めて昨年20周年を迎えましたね。
迫田 昨年は熊本工場20周年をはじめ、サントリービール誕生60周年、白州蒸溜所50周年、そして山崎蒸溜所100周年という節目の年で、さまざまな式典で多くのありがたいお言葉をいただきました。熊本工場の式典では、進出を表明した35年前からの歴史についてお話しをする方もおられ、長年にわたって地域の皆さまに受け入れていただいていることを強く感じました。全国的に見ても九州は郷土愛の強い土地柄だと思いますが、当工場で生産している「ザ・プレミアム・モルツ」や「天然水阿蘇」などを熊本県産の商品だと応援してくださるお客さまがたくさんいらっしゃいます。現在、ドライバーの時間外労働時間規制に伴う「2024年問題」がクローズアップされています。今後は九州で販売するものは九州で作ることがより一層求められることになります。「地産地消」のスタンスで、今まで以上に幅広い商品を生産し、熊本工場の成長につなげていかなければならないと考えています。
─「森と水の学校」や「ペットボトルの水平リサイクル」といったサステナブルな活動にも、力を入れておられます。
迫田 生産性向上と合わせ、SDGsの視点で地域社会に貢献することは、より地域に愛されるという好循環を生むと考えています。当社は「水と生きる」というコーポレートメッセージを掲げています。熊本工場では稼働当初から、水源涵養エリアにあたる南阿蘇外輪山の「天然水の森阿蘇」における森林整備活動をはじめとした水資源を守る取り組みを実施し、地域の皆さまとのコミュニケーションを通じて信頼を築いてきました。これからはわれわれが持っている資源や人的リソース、企業としての考え方、さらにはものづくりの価値そのものを、いかに地域課題の解決につなげていくかが問われていくと思います。
─今年の抱負や展望をお聞かせください。
迫田 良い製品を作り続けることはもちろんですが、その他の活動にも力を入れます。具体的には、地域の小中学生の皆さんを対象にした教育活動のお役に立ちたいと考えています。また、ビール市場全体は厳しい状況が続いていますが、お酒の楽しさを発信して地元のお酒文化を盛り上げるなど、われわれが持っているリソースを活用して地域に貢献し、会社全体を引っ張っていけるような工場にしていきたいと思います。
![サントリー(株)九州熊本工場](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p057_2.jpg?itok=NF-WotRU)
概要
本社所在地 | 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3 |
---|---|
事業内容 | 国内・海外のビール事業、スピリッツ事業、ワイン事業、及び、ビール類・スピリッツ・ワインなどの国内酒類販売 |
創業 | 2022年 |
資本金 | 150億円 |
役員 | 代表取締役社長/鳥井信宏 |
従業員数 | 約3,000人 |
関連会社 | サントリーホールディングス(株)、サントリー食品インターナショナル(株)、サントリーフーズ(株)、サントリービバレッジソリューション(株)、サントリープロダクツ(株)、サントリーウエルネス(株) ほか |
ホームページ | https://www.suntory.co.jp |
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