「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社三勢「ニーズかなえるトータルメンテ追究」代表取締役社長・福原浩倫氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年の業績や事業展開はいかがでしたか。
福原 主力のビルメンテナンス事業は、新型コロナウイルスの状況で業績が左右されました。5類移行以前の5月ごろまでは消毒などの衛生管理業務が好調な一方、人が集まるスポーツ施設などの指定管理業務が激減。5類移行後は衛生管理の売り上げが一気に減り、人数制限が外れた施設の指定管理が回復しました。通年では利益率が高い衛生管理の収益が指定管理の減収分をカバーする形になりました。また、衛生管理では3月に開業した阿蘇くまもと空港新ターミナルビルの国際線エリアで新たに受託。美観を維持するワックスや、清掃にファインバブル水と電解水を用い、洗浄だけでなく除菌・消臭まで行っています。新事業では「敬護」(敬って護る)という経営理念の下、介護ビジネスを展開する「(株)リハプライム」のフランチャイズに加盟。8月に通所介護施設を開所しました。廃タイヤをチップにして燃料として再利用する温水ボイラーの販売もスタート。低コストかつ環境負荷の少ない運用が可能で、1号機を阿蘇市のホテルに納入しました。
─多角経営を展開されますが、各事業の状況は。
福原 ビルメンテでは衛生管理に特化した提案型受注に注力。その一例が人と環境に優しい薬剤を用いる工法のカビ対策で、食品工場から数件の依頼があります。建設事業では外注していた空調設備のリニューアル工事を内製化。また、病院や老健施設などへの人材派遣、指定管理施設で提供する給食といった事業はお客さまの手助けになればとの思いで実施しています。スポーツ施設の江津湖レイクサイドクラブは健康経営の一環で社員も利用しています。3年目のハト対策事業は大幅に伸長し、売り上げは初年度のほぼ10倍になっています。
─今年の事業目標や抱負をお聞かせください。
福原 引き続き、食品や医療などでの衛生管理を中心に展開します。お客さまのニーズはさまざまで、お困り事の全てを解決できるトータルメンテナンスを追究していきたいですね。それから企業の根幹は、やはり人。従業員が抱える〝働きづらさ〟に対し、会社で何ができるかを常々考えています。それで実現したのが親の介護との両立で苦労するスタッフの利用も想定した介護事業であり、子育てスタッフの支援になればと乗り出した保育園経営です。社員は新卒が幹部候補生、中途は即戦力として採用していますが、当社は外国人実習生や障害がある人も雇用しています。どんな人も活躍できる働きがいのある会社にしたい。それが当面の目標です。
概要
本社 | 熊本市中央区帯山3丁目8-44 【電話】096(383)2341 |
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従業員数 | 約500人 |
業務内容 | 設備管理、清掃管理、保安警備、環境衛生管理、廃棄物運搬処理、人材派遣、給食、指定管理、建設、リニューアル工事、関連機器機材販売、スポーツ事業、文化事業、教育事業、介護事業 |
加盟協会 | 全国ビルメンテナンス協会、熊本県ビルメンテナンス協会、全国警備業協会、熊本県警備業協会、熊本県産業廃棄物協会、日本給水用防錆剤協会 |
営業所 | 松山支店、京都営業所、上天草営業所、長洲営業所、八代営業所、八女事業所 |
関連会社 | (有)ライフジョイ、(株)城門工業、(株)サンSプラント |
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