「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社熊本コアミックス「高森町の拠点から連載漫画家輩出へ」代表取締役社長・持田修一氏
熊日プレジデント倶楽部─「アーティストビレッジ阿蘇096区」の活動状況を教えてください。
持田 高森町にある漫画と劇団の活動拠点で、昨年、アメリカやブラジル、インドネシアなど海外の漫画家10人が移住してきました。国際漫画賞「サイレントマンガオーディション」の受賞者から選抜した人材で、母国では大学の美術講師やイラストレーター、医者など職業はさまざま。アーティストビレッジの居住棟で生活しており、町民の皆さんにも温かく迎えていただいています。阿蘇の雄大な自然に囲まれた環境は、漫画制作にはとても魅力的です。東京本社から編集者が来て指導やアドバイスをしているほか、日本語学校の講師による語学教室も実施しています。彼らの中から、当社の漫画雑誌でまず3人が読み切りデビューする予定です。日本人漫画家2人もすでに連載デビューしており、今後も新しい才能を送り出していきたいですね。
─高森高校に「マンガ学科」が新設されました。
持田 昨年4月に1期生40人が入学し、当社では実践的な漫画制作に関わる指導・教育をサポートしています。漫画を描く技術を教えるのはもちろん、プロの漫画家が授業を受け持ったり、コアミックス本社社長の堀江信彦が教壇に立ったりするなど多角的にアプローチすることで、漫画家だけではなくアニメーターやイラストレーター、編集者、進学といった将来の選択肢が広がるよう努めています。夏に開かれたオープンスクールには、生徒と保護者合わせて400人近くが見学に訪れました。
─「096k熊本歌劇団」初の海外公演はいかがでしたか。
持田 昨年7月にフランスのパリで開催された「ジャパンエキスポ」に参加しました。日本のポップカルチャーが集まる博覧会で、4日間で延べ25万人が来場しました。世界的に有名なコンテンツが数多くある中で当劇団は全く無名な存在でしたが、期間中に舞台公演を4回実施し、延べ5000人が観覧。日本の「和」の雰囲気や女性たちによる華やかな殺陣、アニメソングとダンスが好評でした。劇団員たちも、日本のアニメや漫画が海外で親しまれていることを実感したようです。この公演を世界に羽ばたくための第一歩にしたいですね。また、熊本市中央区下通に整備中のエンターテインメントと観光の新施設「096k座」については予定よりオープンが遅れており、多くの皆さまにご迷惑とご心配をお掛けしています。オープンに向けて準備を進めていますので、楽しみにお待ちください。
概要
所在地 | 〒860-0808 熊本市中央区手取本町4-1 大劇会館7F 【電話】0967(63)1100 |
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事業内容 | 漫画雑誌・コミックス・書籍の編集・出版、デジタルコンテンツの制作・配信、ライセンス事業、アーティスト育成事業、飲食事業 |
設立 | 2018年10月 |
資本金 | 1,000万円 |
役員 | 代表取締役会長/堀江信彦 代表取締役社長/持田修一 取締役/髙橋政行、渡邊慎之介 |
関連会社 | (株)コアミックス、(株)じぞう屋 |
ホームページ | https://kumamoto.coamix.co.jp/ |
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