「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
熊本県民テレビ「“幸せを感じる時間”提供したい」代表取締役社長・宗田英成氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年6月、社長に就任されました。
宗田 テレビ以外のあらゆるメディアに情報があふれている状況ですが、コロナ禍でその傾向が加速した印象を抱きました。何か新しいものを見いださないと生き残っていけないなという危機感から、スピード感を持ってイノベーションを起こしていきたいとの思いで組織改編を行い、報道制作部門から制作部門を切り離し編成に組み入れた、コンテンツ戦略局を立ち上げました。われわれはやはりコンテンツメーカーです。今まではテレビで番組を見てもらうだけの制作部でしたが、これからは世の中に求められている作品をテレビだけでなく、計画的にさまざまな手法で届けていきたいと考えています。
─昨年のトピックをいくつかお聞かせください。
宗田 番組に関しては、昨年4月から放送が開始された朝の情報番組「DayDay.」のMCに熊本出身の元NHKアナウンサー・武田真一さんが起用されたこともあり、熊本ローカルの特別番組「ただいま熊本!武田真一ふるさと巡り旅」を放送しました。ニュースキャスターとは違う人間味あふれる素顔をお届けできたと思います。また、「ZIP!」や「news every.」の熊本からの全国中継もありました。日本テレビの水卜麻美アナウンサーや藤井貴彦キャスターも阿蘇を訪れ生中継されました。「NNNドキュメント」でも南阿蘇鉄道の復活劇を伝える「なんてつと描く景色〜走り続けるふるさと鉄道」を放送し、熊本地震からの復興を遂げる阿蘇の今を全国に向けて届けることができました。
─イベントにも力を入れていますね。
宗田 昨年4月の「KKT杯バンテリンレディスオープン」、夏休み期間中の「24時間テレビ」「青少年のための科学の祭典」など恒例イベントはいずれもコロナ禍前の規模で開催しました。昨年12月24日からは菊陽町の菊陽杉並木公園さんさんで「ポップサーカス熊本公演」を開催しています。今後はイベントを収益の大きな柱に育てたいという意図で事業局も新設しました。これからも皆さんに喜ばれるコンテンツをお届けしていきたいと思います。
─これからの展望についてお聞かせください。
宗田 報道機関として信頼に応え、事実を正しく伝える姿勢を変えることはありません。その上で、県外のみならず海外にも目を向けたコンテンツ開発やテレビの面白さを訴求する企画も展開します。県民の皆さまに幸せを感じる時間を提供できる唯一無二の放送局になれるよう、新しい収益モデル確立に向け既成概念を排除し、チャレンジしていきます。
概要
所在地 | 〒862-8504 熊本市中央区大江2丁目1-10 【電話】096(363)6111 |
---|---|
開局 | 昭和57年4月1日 |
資本金 | 20億円 |
役員 | 代表取締役会長/塩野弥千夫 代表取締役社長/宗田英成 取締役/松尾徳彦、河村裕二、平田毅、林明彦 監査役/大久保龍二 |
従業員数 | 93人 |
事業内容 | 民間放送業 |
支社 | 東京、大阪、福岡 |
関連会社 | (株)KKTエンタープライズ、(株)KKTイノベート |
ホームページ | https://www.kkt.jp/ |
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