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熊本学園大学「教育改革『NEW!クマガク』を推進」学長・細江守紀氏
熊日プレジデント倶楽部─大学の授業などはコロナ禍前に戻りましたか。
細江 授業は対面方式に戻っています。コロナ禍を機に授業で動画が積極的に活用されるようになり、今では教育の質が向上していると感じています。また昨年4月から他学部・他学科の科目を受講できる「学部横断プログラム」を実施し、幅広い知識を身に付けられるようにしました。一方、約3年間の行動制限の影響で建学の精神「師弟同行」「自由闊達」「全学一家」に象徴される、本学らしさが薄れたように感じています。このため、学生自治、サークル活動などのリーダー養成を目指した研修や学生同士のコミュニケーションの活発化を図るグループワークを取り入れた授業を実施しています。
─一昨年の創立80周年を経て昨年は、全学的な教育改革の概要を発表されました。
細江 本学には地域・社会の変化に対応できる人材の育成が期待されています。そこで2024年度から「NEW!クマガク」をスローガンに、全学的な教育改革を実施します。行動指針に「学生第一主義に基づく教育を実践する大学」と「社会の発展を支える知と地の拠点大学」を掲げ、「創立100周年への礎の構築」を目指して次の3つのチャレンジを行います。①SDGsやグローバル経済などの現代社会の重要課題を解決する人材育成教育②台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県への進出などの地域社会の新たな変化に対応する教育③デジタルイノベーションの時代を切り拓いていく人材の育成を目指した文理融合型の教育─です。
─学科の再編も計画していると聞きます。
細江 社会福祉学部はSDGs教育の重要課題である生活環境や福祉の学びを充実させるため、福祉環境学科を社会福祉学科に統合再編し、フィールドワークを充実させた2つのコースを新設。ライフウェルネス学科にはスポーツを通じた健康づくりに対応した科目を新設します。また、経済学部の専攻を「経済データ分析」「地域・国際経済」「現代経済」の3体制にし、商学部には起業家精神を持った人材を育成する事業創造プログラムを導入。外国語学部の英米学科ではビジネス英語を強化し、東アジア学科の中国コースに「中国語翻訳・通訳プログラム」を新設します。このほか「人生100年時代」に合わせて大学院も改革し、社会人の学び直しに対応したカリキュラムを新たに設けます。また、高校との授業協力や高校生との共同研究をはじめとした高大連携を推進し、今後も熊本の未来を見据え、地域に根差す大学としての役割を果たします。
概要
所在地 | 〒862-8680 熊本市中央区大江2丁目5-1 |
---|---|
創立 | 昭和17年4月 東洋語学専門学校創立 昭和25年4月 熊本短期大学設立 昭和29年4月 熊本商科大学設立 平成6年4月 熊本学園大学に名称変更 |
学部・学科、大学院 | 〈熊本学園大学〉 商学部(商学科、ホスピタリティ・マネジメント学科)、経済学部(経済学科、リーガルエコノミクス学科)、外国語学部(英米学科、東アジア学科)、社会福祉学部第一部(社会福祉学科、福祉環境学科、子ども家庭福祉学科、ライフ・ウェルネス学科)、社会福祉学部第二部(社会福祉学科) 〈熊本学園大学大学院〉 商学研究科、経済学研究科、国際文化研究科、社会福祉学研究科、会計専門職研究科 ※福祉環境学科は2024年度より募集停止 ※商学研究科と経済学研究科は2024年度より募集停止 ※2024年度より「商学・経済学研究科」を設置予定 |
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