株式会社キューネット「地域とともに『安らぎの創造計画』」代表取締役社長・西川尚希氏
熊日プレジデント倶楽部![代表取締役社長 西川尚希氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p017_1.jpg?itok=p_kjOQuN)
─警備業界の現状について聞かせてください。
西川 人の流れや経済活動は、ようやく完全に戻ってまいりました。さまざまな業種で景気回復が好調であることに加え、大型工場の建設や長期間にわたって自粛や制限が続いた県内各地のイベントの再開などで警備需要が高まる中、警備業界の人材不足は深刻化しています。人材確保に向けて労働環境の整備や雇用条件と賃金水準の見直しが急務となっています。
─労働環境の改善に注力されています。
西川 人材の確保に向けて労働環境の改善に取り組む中で、働きやすい環境づくりと活躍できる社員の育成を推進しています。県内での警備に関わる有効求人倍率は全業種平均の8倍と最も高い水準で推移しており、求職者へ向けて活躍できる環境の整備として、生活のリズムに合わせて短い時間でも働くことができるシニアリクルートや女性が活躍できる採用条件の見直しなど、雇用形態に合わせてマーケティングを行い採用につなげています。また、社員が安心して働くことができる教育プログラムの改定も進めています。入社時に「接遇マナー研修」を導入していますが、昨年はもっとお客さまの期待に沿う人材を育成するために、警備業務のみならず設備業務、清掃業務などの接客技術と業務品質の向上を目的に配属先に合わせた研修を展開しました。これからも社員が働きやすい環境づくりを目指して安心して長く働ける教育体制を構築することで、幅広く活躍できる社員の育成に努めてまいります。
─地域への防犯カメラ導入を推進されています。
西川 熊本市の帯山地区からスタートした「あんしんカメラプロジェクト」も今年で6年目に入りました。今では菊陽町や玉東町、氷川町、合志市などの自治体、熊本市街地への設置も進んでいます。地域の皆さまがいつまでも安心して暮らすことができる街づくりを目指して、今後も継続して展開してまいります。また地域が抱える生産年齢人口減少の問題に対して、警備業だけではなく社員が各地域で活躍できる環境づくりも進めています。具体的には後継者問題に直面している社員が警備業を続けながら家業の農業にも安心して取り組める雇用契約を結ぶことで、その地域で活躍できるようになりました。これからもお客さまのお困りごとに耳を傾け、人が活躍することで解決できる課題と真摯に向き合い、要望に沿った暮らしを支える新サービスを提供し続けることが地域とともに安らぎを創造していくことだと思っています。
![キューネット本社](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p017_2.jpg?itok=wHw1jEGy)
概要
所在地 | 〒862-0924 熊本市中央区帯山4丁目18-1 【電話】096(383)9111 |
---|---|
事業内容 | 法人向け機械警備、ホームセキュリティ、施設常駐警備、総合ビル管理、貴重品運搬、高齢者向け緊急通報システム |
設立 | 昭和46年8月 |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役社長/西川尚希 取締役/芦塚政光 西本康範 稲葉義典 監査役/星原茂幸 |
総従業員数 | 2,800人(関連会社含む) |
関連会社 | 九州警備保障(株)、(株)クオリティライフ・コンシェルジュ、(株)エイシン、(株)シェヴ |
グループ関連 | (株)再春館製薬所、桜十字病院 |
ホームページ | https://www.qnet-sec.co.jp/ |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
全国高校野球選手権熊本大会 準決勝・国府―天草工を速報中
熊本日日新聞 -
【速報】ロアッソ道脇 ベルギー2部SKベフェレンに期限付き移籍
熊本日日新聞 -
小4での成功体験「自分の支え」 バドミントンでロンドン五輪銀メダル・藤井瑞希さん 【熊日学童五輪50年】
熊本日日新聞 -
高校野球熊本大会、4強が激突 23日、リブワーク藤崎台 国府×天草工 九州学院×熊本工
熊本日日新聞 -
【とぴっく・人吉市】大村古墳まつり
熊本日日新聞 -
【とぴっく・大牟田市】鉄道写真・関連資料の展示会
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】優秀安全運転事業所を表彰
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】健軍夏祭り
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】サマーファッションコンテスト
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】子ども食堂が江津湖で夏祭り
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
「すべての道は熊本に通じる」とは、蒲島郁夫前知事が熊本県内の道路整備に向けた意気込みを語る際に使ってきたフレーズ。地域高規格道路などの骨格的な道路や鉄道網は、地域・産業の活性化はもちろん大規模災害時の重要性も注目されています。連載企画「移動の足を考える」では、熊本県内の〝足〟の現在の姿を紹介し、未来の形を考えます。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を目指す記者と一緒に楽しく学んでいきましょう。
※次回は「遺言書は大切」編。7月29日(月)に更新予定です。