「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社カリーノホールディングス「若手人材を育成し不動産事業を強化」代表取締役 馬場英治氏
熊日プレジデント倶楽部─運営施設の業況を教えてください。
馬場 総合不動産業として、九州、山口で約120カ所の商業施設を運営しています。新型コロナウイルス感染症が5類に移行した昨春から来店客が増え、にぎわいが戻ってきたと実感しています。ただ、コロナ禍を経て生活様式が変化しアパレルなどの物販関係が苦戦している印象で、テナント数に占める割合が減少しています。フランチャイズ展開している「シャトレーゼ」は好調が続き、昨年6月に22店舗目となる熊本嘉島店をオープンさせました。
─「サンリーカリーノ菊陽」の状況は。
馬場 コロナ禍が深刻だった時期にオープンし、厳しい環境が続いていましたが、当初の計画や目標に実績が近づいてきました。集客が上向いてきているほか、台湾積体電路製造(TSMC)の進出もありテナントを誘致しやすくなりました。昨年10月、外部棟に「富喜製麺研究所」がオープン。本館3階には、半導体関連企業の「ASMLジャパン」(東京)の熊本事務所が入居。2階にも同じ半導体関連の「KLAテンコール」(神奈川)のオフィス開設工事が進んでいます。大型駐車場やスーパー、飲食店、医療施設、スポーツジムなどがそろっており、オフィス運営面で利便性に優れています。今後はこうしたオフィス需要にも対応したいですね。また、外国人来店客が増えていることから、案内窓口に語学に堪能なスタッフを配置しました。地域の国際化、外国人移住者に向けたテナント誘致が課題です。
─福岡県に新しい施設がオープンしました。
馬場 福岡市東区の西鉄香椎駅前に昨年11月、食品スーパーとドラッグストアの複合店舗「ウエルシアプラス福岡香椎駅前店」がオープンしました。元は駐車場でしたが、近隣住民の要望や出店者からの依頼があり商業施設として利活用しました。同店としては九州4店舗目で、敷地面積は約2000平方㍍、売り場面積は約880平方㍍です。開店当初から来店が多くにぎわっており、地域の皆さんにも喜んでいただいているようです。
─今年の抱負をお願いします。
馬場 本業の不動産事業に力を入れていきます。企画開発・営業はもちろん施設管理、清掃部門の人材を育成するとともに、外部からの中途採用を強化してグループ全体の相乗効果を狙います。数年前から世代交代を目指しており、最近になって施設の責任者に若手社員を登用できるようになりました。現在、下通店の責任者の年齢は20代です。経験を積ませて将来の成長につなげていきたいですね。
概要
所在地 | 〒860-0801 熊本市中央区安政町1-2 |
---|---|
設立 | 2002年8月 |
業務内容 | 不動産賃貸事業、プロパティマネジメント(PM)、ビルメンテナンス(BM)、食品関連小売FC事業 |
従業員数 | 2,031人 |
役員 | 代表取締役/馬場英治 |
グループ会社 | (株)カリーノホールディングス、(株)カリーノ、(株)カリーノマネジメント、(株)カリーノファシリティーズ、(株)石原電設、(株)カリーノクリエイト、(株)カリーノビジネスサポート、(株)キングミート販売、(株)カリーノフードサービス、(株)プレネットシステムズ、(株)エーブル、(株)BILLION、(株)カリーノリアルエステート、(株)カリーノ企画 |
ホームページ | https://www.carino.co.jp/ |
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