株式会社エバーフィールド「先進の技術結集 木材加工場が完成」代表取締役・久原英司氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:01
熊日プレジデント倶楽部 トップインタビュー Sponsored
代表取締役 久原英司氏
代表取締役 久原英司氏

─木材加工場が完成しました。

久原 くまもとアートポリス参加プロジェクトで、昨年10月に完成し、12月に落成式を行いました。当社が施主・施工主として設計を募集し、壁と屋根を木材の部材同士が立体的に支え合う「レシプロカル構造」で施工する世界でも類を見ない取り組みを採用しています。延床面積は約600平方㍍で、木材加工場のほか事務所棟、打ち合わせ棟を備えています。木材は全て小国杉を使用。当社にとっては大きな挑戦で、このプロジェクトを通して新しい技術の開発・向上につながりました。県主催の完成見学会以降、国内だけでなく海外からも多くの見学者が訪れており、こうした木造建築物を熊本の工務店が施工できたことに対して、驚きとともに高い評価をいただいています。国土交通省の補助事業として断熱施工実技研修会を当社で開いていますが、その際も参加者に間近で見てもらいました。今後はイベントなど多目的な利活用も視野に入れていますので、多くの人にお越しいただきたいですね。

─県産材を積極的に活用されています。

久原 当社の家づくりには地域の良質な木材を使用しています。それが森林保護や林業振興につながり、森林資源の循環に貢献すると考えています。SDGs活動の一環として、地域の工務店と小国町森林組合が連携してサプライチェーン(供給網)を設立しました。サプライチェーンをつくることで良質な木材を正しく評価し、適正な対価で還元します。現在は林業への還元の在り方を模索している状況で、県産材の質の高さや魅力を広く発信することが工務店の役目だと捉えています。

─新しいモデル住宅について教えてください。

久原 熊本市南区城南町に今年1月、当社初のモデル住宅「Origin」をプレオープンさせます。建設から廃棄までの二酸化炭素排出量の収支がゼロとなる「LCCM住宅」で、当社がこれから取り組む住まいの方向性を表現しました。長期優良住宅や性能評価、耐震等級3といった住宅性能はもちろん、暮らしの豊かさ、快適さを追求。断熱材には新聞紙を再利用したセルロースファイバーを採用し、熊本の気候に、より適した仕様を目指しました。停電時に家全体に電気を供給できる全負荷の蓄電池を設置。個性的な外観の2階建てで、中と外がつながる間取りをはじめ、トイレ横のシャワールーム、おしゃれなドレスルーム、寝室のバーカウンター、ピザ窯など多彩な〝住まい方〟を提案しています。2月初めにグランドオープンする予定です。

エバーフィールドベース(EFB)
エバーフィールドベース(EFB)

概要

所在地 (本社) 〒861-4214 熊本市南区城南町舞原195-22
【電話】0964(28)1100

(EFB) 〒861-4615 上益城郡甲佐町府領892
【電話】096(234)3300
事業内容 建築工事(住宅・商業施設・店舗全般)
資本金 2,000万円
設立 平成12年4月
従業員数 25人
ホームページ https://ever-field.com/

熊日プレジデント倶楽部とは

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