医療法人出田会出田眼科病院「多様な目の疾患に対応し社会貢献を」院長・出田真二氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:01
熊日プレジデント倶楽部 トップインタビュー Sponsored
院長 出田真二氏
院長 出田真二氏

─眼科専門病院として、多くの治療を手がけています。

出田 当院には、対応が難しい手術や入院を要する患者さんが、紹介状を携えて県内外から多く来られます。父である名誉院長が専門としていた網膜剥離手術には、長年の信頼を得て施行を続けています。網膜剥離は急を要することが多いため、緊急手術に対応できる体制を常に整えています。麻酔科専門医が常勤していることもその一つです。また、35床の入院施設がありますので、遠方からの患者さんでも安心して療養でき、通院回数を少なくすることもできます。眼科疾患には他に角膜疾患、斜視・弱視などさまざまな専門分野があります。全国から大学病院教授などの専門医を招いて特別診療体制を設け、専門性の高い治療ができています。

─新しい治療も積極的に取り入れておられるようですね。

出田 昨年6月、厚生労働省よりドライアイに対する新しいレーザー治療が承認されました。これまでの主流は点眼治療でした。レーザー治療は画期的治療法で、現在当院でも採用の準備を進めています。自費診療にはなりますが、ドライアイでお悩みの方の一助になればと期待しています。また、昨年は副作用のほとんどない笑気ガスという吸入麻酔を導入しました。これは眼科手術に有用だと話題になっていたもので、局所麻酔で行う手術の際に、患者さんの緊張を和らげる作用があります。このような新しいものは、今後も随時採用していきたいと考えています。

─今後の抱負をお聞かせください。

出田 当院は1917年に曽祖父が開業し、今年で107年目となりました。私は院長として家業を継承していることに喜びを感じています。両親は高齢にはなりましたが、2人とも健康です。これからも感謝の念を忘れず、共に仕事ができる日々を大切にしていきたいです。また、私は常日頃から、職員が働きやすい職場環境づくりを意識しています。診療は医師だけでは行えず、看護師や検査技師、事務員、調理師、清掃係など、さまざまな職種のスタッフが互いに協力しあって成立するものです。人間関係が良好でなければ、良い医療を提供することはできません。数年前と比較しても、かなり職場の雰囲気が良くなっている気がしています。職員一丸となって、これからも眼科専門病院として、さまざまな眼疾患に対応し、地域医療に貢献していきたいと思っています。

出田会 出田眼科病院
出田会 出田眼科病院

概要

所在地 〒860-0027 熊本市中央区西唐人町39
【電話】096(325)5222
設立 大正6(1917)年10月眼科開業
昭和55(1980)年10月医療法人設立
事業内容 病院(眼科・麻酔科)
(財)日本医療機能評価機構認定(更新4回)
役員 理事長/出田節子 名誉院長/出田秀尚
院長/出田真二  副院長/川崎 勉
副院長/松元 俊 診療部長/照屋健一
医局長/三ヶ尻健一
麻酔科長/林メリー・ジェーン
看護師長/飯田晃子
事務長/髙本昌彦
従業員数 149人(関連施設および会社含む)
関連施設 社会福祉法人鳳鳴会 鳳鳴こども園
関連会社 (株)出田ふれあいセンター、(有)オービス(眼鏡店)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のニュース