株式会社イズミ車体製作所「『世界に1台の車づくり』に打ち込む」代表取締役会長・古庄忠信氏
熊日プレジデント倶楽部![代表取締役会長 古庄忠信氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p007_1.jpg?itok=6vO4wv51)
─昨年は「第1回阿蘇くまもと空港早朝ランウェイマラソン」のメインスポンサーをされました。
古庄 稼働中の3000㍍滑走路を走る国内唯一のマラソンと聞き、メインスポンサーになりました。空港の新旅客ターミナルビルのオープン記念イベントなので、感謝を込めてマラソンのスターターを務めました。当社は17年前に熊本市から空港に近い大津町・南部工業団地内の現在地に本社・工場を移転しましたが、その理由の一つが東京などの主要都市へのアクセスに便利な立地という点でした。以前は週に何日も東京に行き営業活動をしました。地道な活動を続けたことで顧客が増え、防衛省の仕事も受注できるようになりました。今では県外や海外からも視察に来られる方がいて、その皆さんに阿蘇を望むロケーションが大変喜ばれています。空港ビル内に大型の広告看板も新たに設置しました。
─さまざまな用途の車両を製作されています。
古庄 各種検診車や特装車、福祉車両など用途に応じた「特種車両」を製造しています。昨年は競走馬の運搬車や移動図書館も手掛けました。検診車では当社が納入実績トップシェアです。この実績への評価が、海外からの注文にもつながっていると感じています。これまでODAでサモアに歯科診療車、マレーシアにEVバスなどを納品しました。当社の存在を外務省が把握しているようで、責任の重さを感じております。以前から当社はDXに取り組んできましたが、製造部門は量産とは対極の手作り的な生産方式で、「世界に1台しかない車づくり」に打ち込んでいます。
─事業の状況はいかがですか。
古庄 昨年7月から12月までの上半期は、製作に必要なベース車両のメーカーからの納入時期が不確定な状況が続き、資材高騰の影響も受けました。しかし、その後は社員の営業努力によって一転し、今年6月までの下半期はかつてないほど多くの注文を受けています。製造が順調にいけば、平年並み以上の売り上げを確保できそうです。
─会社行事を大切に継続されています。
古庄 コロナ禍で中断していたのですが、昨年は地域の方や顧客、取引先などを招いた〝大運動会〟を開催しました。参加された方々には当社の社風を感じていただけたのではないかと思っています。私は、こうした行事を大事に継続していくことで企業文化が受け継がれると考えています。今春も新入社員が入ってきますので若手をしっかり育て、企業として成長していきたいですね。
![4年ぶりにお客さまを迎えて開催した「親睦大運動会」](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p007_2.jpg?itok=LKsEkPrr)
概要
所在地 | 〒869-1222 菊池郡大津町岩坂3258-4 【電話】096(279)1733 |
---|---|
設立 | 昭和26年2月 |
事業内容 | 検診車・特種車・福祉車両の製作・販売、車検、バスEV改造 |
資本金 | 4,319万5,000円 |
従業員数 | 133人 |
役員 | 代表取締役会長/古庄忠信 代表取締役社長/國武幸弘 常務取締役/小島徹、宮﨑信也 取締役/城下建夫 |
営業所 | 福岡営業所、東京営業所 |
ホームページ | http://www.izumishatai.co.jp/ |
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