「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
飯塚電機工業株式会社「総合設備企業として地域社会に貢献」代表取締役社長・松尾修一氏
熊日プレジデント倶楽部─最近の工事実績をいくつか教えてください。
松尾 熊本市内の電気事業連合会が受託して進めてきた、熊本市が所有する1154施設のLED化工事が完了しました。当社は市立図書館やアクアドームなど135カ所を担当し、今後8年間、維持管理を請け負います。台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設では、3社JV(共同企業体)で管理棟の一部の電気設備工事を実施。今年3月にリニューアルオープンする天草市の「御所浦恐竜の島博物館」で、空調・給排水衛生設備工事を進めています。
─昨年のトピックスはありますか。
松尾 2020年の創立70周年記念事業の一つとして、元H2Oのなかざわけんじさんに作詞・作曲を依頼して完成した社歌があります。コロナの影響で式典での披露は中止となりましたが、昨年、3年越しの創立記念式典を県立劇場コンサートホールで開き、念願だった社員全員での社歌の斉唱ができました。4月からはユニフォームが新しくなりました。これは、社員の将来について自由に語り合う「未来創造プロジェクト」から出てきた提言を採用したものです。現場の声を反映し、動きやすさに配慮した作りになっています。10月に行われた熊本県電気工事技能競技大会では入社4年目の社員が1位に輝き、今年、全国大会に進むことになります。
─地域貢献に積極的ですね。
松尾 70周年記念事業の一環で計画していた「企業版ふるさと納税」をコロナの影響で延期していましたが、昨年、実施することができました。第一弾として8市・3町・1村に寄付し、今後も継続したいと考えています。寄付金は各自治体の発展に活用していただきたいと思います。10月には「ひぎんSDGs私募債」を発行し、熊本信愛女学院へノートパソコンとプリンターを寄贈しました。
─今後の展望をお聞かせください。
松尾 時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」は、建設現場でも乗り越えなければならない大きな課題です。法律を順守したうえで皆が働きやすい職場にして、技術に見合った報酬をいただき、地域に貢献する。これを達成していかなければ会社は成り立ちません。1人の現場に2人付けて交互に休ませる、アシスト職を拡充するなど、今年は地道にやっていく年だと考えています。私は昨年6月に熊本県電設業協会の会長に就任しました。県と連携して高校や大学で出前授業をするなど、県内企業に就職する技術者を増やすための活動にも力を入れていきます。
概要
所在地 | 〒860-0824 熊本市中央区十禅寺1丁目4-12 【電話】096(326)2345 |
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事業内容 | 【設計・施工】 電気設備…公共施設、事業所・工場、住宅 空調・管工事…公共施設、事業所・工場、住宅 機械器具設置…公共プラント施設 太陽光発電設備…大規模〜小規模 【保守・メンテナンス】 上下水道関係電気設備の24時間保守、空調設備保守メンテナンス、プラント機械関連・工場空気圧縮機メンテナンス、一般家庭用エアコン修理、他家電製品の販売・施工 |
創立 | 昭和25年5月12日 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 133人 |
役員 | 4人 |
支店 | 福岡 |
営業所 | 人吉、水俣、天草、八代、佐賀 |
関連会社 | MIEソリューションズ株式会社 |
ホームページ | https://www.iizuka-denki.co.jp/ |
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STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
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