「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
アデル・カーズ株式会社「誰もが働きやすい環境整備に注力」代表取締役社長・池永成正氏
熊日プレジデント倶楽部─輸入車ディーラーとして実績を積む一方、福利厚生の充実に注力しておられますね。
池永 経営理念に掲げた「強い会社」「憧れの会社」を目指すべく各部門や制度の刷新を進めています。特に力を入れていることは良好な職場環境づくりです。それぞれの環境で存分に力を発揮してもらうために、ここ数年は福利厚生の充実を図ってきました。目指すのは「働き方の多様性に適応した、誰もが働きやすい環境づくり」。そこで、給与・手当の面だけでなく、年間休日、育休、健康維持、資格取得など多岐にわたる項目で制度を整備し、全社員の労働条件は全員違っても良いという方針を社内で打ち出しています。
─具体的な取り組みを挙げてください。
池永 まず定年を従来の60歳から65歳に延長しました。育休ではこれまで、母親をサポートする「ママさん支援隊制度」を9人、父親向けの「イクメン応援制度」を10人が利用しています。また、社員一人一人の都合に柔軟に対応できるよう時間単位の有給休暇制度を導入しました。健康維持の面でも一般健診や満40歳以上が対象の人間ドック補助を充実させており、産業医業務委託契約も締結しました。そのほか、ハラスメント防止相談室を社外に設置し、相談しやすい環境を整えました。
─取り組みについての周囲の評価はいかがですか。
池永 熊本市から安心して子育てと仕事を両立できる職場環境が整備された「子育て支援優良企業」、県からは働く人が生き生きと輝き、安心して働き続けられる「ブライト企業」の認定を受けています。熊本商工会議所の「人を幸せにする経営大賞2022」では「キラリと光る取り組み賞」を受賞し、昨年3月には経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人2023」に認定されました。そのほか、「優秀安全運転事業所」の金賞を受賞しました。
─働き方の多様性、働きやすい環境づくりの追求はSDGsの活動にも通じているようですね。
池永 昨年2月から全拠点の使用電力を百パーセント再生可能エネルギーへ切り替えました。熊本市などとの協力で子供服のリユースプロジェクトも継続して実施しています。今後は、顧客満足度の高い「環境・社会に配慮した事業活動」、女性活躍だけでなく、外国人、高齢者などの多様な人材の活躍により、経営上の成果を上げる「ダイバーシティ経営の実践」、「社員さんの幸福追求の強力なサポート」の3つを重点的に取り組んでいきます。
概要
所在地 | 〒861-4101 熊本市南区近見6丁目22-70 【電話】096(312)8888 |
---|---|
事業内容 | ポルシェ、プジョー、シトロエンの販売・整備、損害保険代理業 |
設立 | 昭和62年6月(創業 昭和35年) |
資本金 | 4,000万円(グループ計9,000万円) |
役員 | 代表取締役社長/池永成正(ほか役員3人) |
店舗 | ポルシェセンター熊本、プジョー熊本、シトロエン熊本 |
関連会社 | (株)池永興産 |
ホームページ | https://www.adelcars.co.jp/ |
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