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株式会社小竹組「創業100周年 夢を持てる会社目指す」代表取締役社長・江越征記氏
熊日プレジデント倶楽部─創業100周年を迎えるそうですね。
江越 総合建設業を営む当社は1924年に創業し、44年に法人化。今年11月15日に創業100周年を迎えます。法人化した当初は赤字続きでしたが、2代目が再建して黒字転換。建築工事で実績を積み、産廃処分場や卸売り団地「嘉島リバゾン」の開設にも尽力してきました。100周年の行事は記念日が年末で忙しいので、2025年の初めごろに祝賀会を開催しようとプランを温めています。会社も建物と同じで基礎・土台が大事。基礎とは人であり、積み上げてきた信用だと思います。それを大切にし、次の100年に向けて頑張ります。
─これまでの実績を聞かせてください。
江越 最初の大型案件は1940年〜43年に施工した熊本高等工業学校(現・熊本大学工学部)の校舎でした。技術的なターニングポイントは60年の水俣市役所庁舎で、完工後に設計を担当した日建設計から出来映えが良かったと感謝状をもらいました。以後、技術的な評価を頂き熊本商科大学(現・熊本学園大)、熊本工業大学(現・崇城大)の本館ほか多くの棟を施工。高度成長期の昭和は1970年の熊本武道館、平成は2011年の宇土市立網津小学校、令和は21年の西原村総合体育館などが主な工事で、複数の大型物流センターも手掛けています。
─最近の業績は。
江越 23年9月期の決算は売上高63億円と好調でした。最近の仕事は口コミでいただくケースが多く、件数はかなり増えています。昨年は不知火小学校屋内運動場他新築工事などを受注しました。収益面は建設資材の高騰などの不安要素もあって厳しい状況ですが、今年9月期の売上高は過去最高を見込んでいます。
─雇用と職場環境づくりに熱心と聞きます。
江越 企業や地域を支えるのは人だと思います。毎年新卒を中心に2、3人を採用しており、コツコツと額に汗して仕事に打ち込み、自分の住む地域が好き、ものづくりが好きという人が来てくれたらと願っています。建設の仕事は大変ですが、働き手が創造の喜びを味わい、仕事に誇りを持てれば面白くなります。そのためには働く人の待遇改善が不可欠。当社は奨学金返済や赴任費用の支援などさまざまな雇用サポートを用意しています。4月から建設業の働き方改革で時間外労働の上限規制が適用されますが、制度定着には業界全体で知恵を出し合う努力が必要。当社はこれからも社員が仕事に夢を持て、働きやすく風通しの良い会社を目指します。
概要
創業 | 大正13年11月15日 |
---|---|
設立 | 昭和19年5月22日 |
事業内容 | 総合建設業 |
資本金 | 7,300万円 |
社員数 | 58人 |
所在地 | 〈本社〉 〒862-0971 熊本市中央区大江4丁目13-20 【電話】096(366)2111 〈鹿児島支店〉 〒899-1301 鹿児島県出水郡長島町蔵之元3455 【電話】0996(88)5058 |
関連会社 | 大堂開発株式会社 〒861-3107 上益城郡嘉島町大字上仲間394-7 【電話】096(237)3311 |
ホームページ | https://kotakegumi.co.jp |
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