株式会社構造計画研究所「社会課題をエンジニアリングで解決」代表執行役会長・服部正太氏
熊日プレジデント倶楽部![代表執行役会長・服部正太氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p045_1.jpg?itok=jQ7IK-7_)
─ベンチャー企業としての創業でした。
服部 始まりは東京工業大学で構造設計の研究に携わっていた創業者・服部正が創設した、大学発のベンチャー企業でした。大学の研究成果を社会に還元する橋渡しとしての役割を担いたいという理念の下、1956年に株式会社構造計画研究所を創業。時代ごとに発生してきたさまざまな社会課題をエンジニアリングで解決し事業を展開してきました。
─熊本とのつながりについて教えてください。
服部 1960年の熊本城天守閣再建工事の際、当社が構造計算に携わりました。80年代に入り、当社は当時の通産省が提唱した「テクノポリス」構想に賛同し、86年には細川護熙熊本県知事(当時)のご支援を得て、大津町にソフトウエア開発の拠点とすべく「熊本構造計画研究所」を設立しました。私は翌87年にボストンコンサルティンググループを退職して当社に入社しましたが、その際の初任地が熊本で、4年間家族と共に暮らしました。
─人材採用に力を入れていますね。
服部 当社では人材を才能の「才」を使って「人才」と呼ぶようにしています。採用には大変力を入れており、昨年は新卒者43人に加えて9月までに7人を中途採用しました。近年では大企業や一流企業から「自らが考え、活動できる場」として弊社を希望する若手応募者も増えています。サステナブルな成長を実現させるためにも、「人才」が活躍する社風を生かしながら、社会やコミュニティーが抱える問題を解決していきたいと思います。
─熊本での事業展開はいかがですか。
服部 阿蘇を望む斜形地にある熊本構造計画研究所は、開所して37年がたちました。現在、総勢120人が働いており熊本出身の所員も多数活躍しています。熊本では現在、建築と情報通信の2分野でアプリケーション開発を行っています。日本郵船と開始したコンテナ船の積み付け業務も2014年から始まり業務を拡大しています。現在は、日本郵船、商船三井、川崎汽船のコンテナ事業合弁会社であるOcean Network Express社のコンテナ積み付けプランニング業務を担い、その成果が高く評価され、収益にも大いに貢献しています。
─企業として目指す姿をお聞かせください。
服部 技術をベースに、これまでの構造計画研究所の在り方も大切しながら、新しい伸びしろをつくるために新たな「人才」の参画も得て多様なビジネス形態を模索。2056年の創業100周年に向け、21世紀を代表する知識集約型企業を目指します。
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概要
所在地 | 〈構造計画研究所本所〉 〒164-0012 東京都中野区本町4丁目38-13 日本ホルスタイン会館内 【電話】03(5342)1100 〈熊本構造計画研究所〉 〒869-1235 菊池郡大津町室1315 【電話】096(292)1111 【電話】096(355)1221 |
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設立 | 1959年5月6日 |
資本金 | 10億1000万円 スタンダード市場上場(4748) |
資本金 | 4億9,350万円 |
役員 | 代表執行役会長 服部正太 代表執行役社長 渡邊太門 |
従業員数 | 652人(2023年12月1日現在) |
事業拠点 | 本社/東京 支社・事務所/熊本・大阪・名古屋・福岡・上海・シンガポール・スペイン |
ホームページ | https://www.kke.co.jp/ |
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