株式会社湖池屋九州阿蘇工場「『ポテトチップス』作りで地域に貢献」工場長・脇淵健二氏
熊日プレジデント倶楽部![工場長・脇淵健二氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p043_1.jpg?itok=Sl1TFiYL)
─工場見学が人気だそうですね。
脇淵 九州阿蘇工場は九州唯一の生産拠点で、生のジャガイモを使って「ポテトチップス」や「カラムーチョ」など20〜30種類のお菓子を製造しています。ここでは製造工程を見学できるほか、建物の一画に設けた体験ルーム「湖池屋GOGO!ファクトリー」で8種類の味のパウダーをブレンドして好みの「マイポテチ」を作ることができます。コロナ禍で見学対象者を制限していましたが、昨年4月に一般公開しました。ありがたいことに希望者が多く、抽選せざるを得ない状況が続いています。学生や家族連れをはじめ一般の方も多く、これまでに約3000人に来場いただきました。見学者からは「製造ラインを間近で見られた」「工場がきれい」という声をいただいています。体験ルームでは年齢問わず、童心に返ったようにマイポテチ作りを楽しんでいらっしゃいます。
─工場の生産状況は。
脇淵 当工場は、年間5000万袋の生産能力を有しています。当社では近年、付加価値の高い商品づくりに注力しており、それが市場で受け入れられて、コンビニやスーパーでの取り扱いが増えました。売れ行きも順調です。物価高が続いている中で選ばれるということは、商品の価値が認知されている証しだと捉えています。現在は需要に応えようとフル稼働で生産するとともに、生産効率の向上に努めています。社員は現地採用が8割強です。操業当初は経験者がほぼいない状況でしたが、今では皆の知識やスキルが高まりました。引き続き、安心・安全、そしておいしい商品を作っていきます。
─地域貢献に尽力されています。
脇淵 工場開設以来、熊本地震からの復興支援や地域振興に力を入れています。昨年は、阿蘇の世界文化遺産登録を後押ししようと、県産あか牛を使ったポテトチップス「プライドポテトJAPAN あか牛鉄板焼き わさび醤油 熊本」を期間限定で発売。「熊本」の名を冠した商品は三つ目で、県産あか牛の肉は粉状にして振りかけ、肉のうまみを出したわさび醤油味が特徴です。販売1袋当たり1円を県に寄付します。また、益城町と災害時の物資供給に関する協定を結び、5年間保存できるポテトチップスの缶詰500個を寄贈しました。県にも同じ缶詰を1000個寄贈しています。缶詰は各自治体や関連施設に備蓄されていますので、いざというときに役立ててほしいですね。こうした取り組みは今後も継続していきたいと考えています。
![「阿蘇を世界遺産へ」という思いを乗せ、昨年7月に発売した「プライドポテトJAPAN 熊本」](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p043_2.jpg?itok=uPT5ex8n)
概要
所在地 | 〒861-2241 上益城郡益城町宮園二ノ迫1024 【電話】096(289)7590 |
---|---|
本社所在地 | 〒175-0094 東京都板橋区成増5丁目9番7号 【電話】03(3979)2115(代表) 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目17番11号 JPR原宿ビル8階 |
事業内容 | 菓子・スナック事業、乳酸菌事業 |
創業 | 1953年 |
設立 | 1958年1月 |
資本金 | 22億6,900万円 |
代表者 | 代表取締役会長/小池 孝 代表取締役社長/佐藤 章 |
従業員数 | 945人(グループ全体、2023年3月31日現在) |
ホームページ | https://koike-ya.com |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
全国高校野球選手権熊本大会 準決勝・国府―天草工を速報中
熊本日日新聞 -
【速報】ロアッソ道脇 ベルギー2部SKベフェレンに期限付き移籍
熊本日日新聞 -
小4での成功体験「自分の支え」 バドミントンでロンドン五輪銀メダル・藤井瑞希さん 【熊日学童五輪50年】
熊本日日新聞 -
高校野球熊本大会、4強が激突 23日、リブワーク藤崎台 国府×天草工 九州学院×熊本工
熊本日日新聞 -
【とぴっく・人吉市】大村古墳まつり
熊本日日新聞 -
【とぴっく・大牟田市】鉄道写真・関連資料の展示会
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】優秀安全運転事業所を表彰
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】健軍夏祭り
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】サマーファッションコンテスト
熊本日日新聞 -
【とぴっく・熊本市】子ども食堂が江津湖で夏祭り
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
「すべての道は熊本に通じる」とは、蒲島郁夫前知事が熊本県内の道路整備に向けた意気込みを語る際に使ってきたフレーズ。地域高規格道路などの骨格的な道路や鉄道網は、地域・産業の活性化はもちろん大規模災害時の重要性も注目されています。連載企画「移動の足を考える」では、熊本県内の〝足〟の現在の姿を紹介し、未来の形を考えます。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を目指す記者と一緒に楽しく学んでいきましょう。
※次回は「遺言書は大切」編。7月29日(月)に更新予定です。