株式会社湖池屋九州阿蘇工場「『ポテトチップス』作りで地域に貢献」工場長・脇淵健二氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:01
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工場長・脇淵健二氏
工場長・脇淵健二氏

─工場見学が人気だそうですね。

脇淵 九州阿蘇工場は九州唯一の生産拠点で、生のジャガイモを使って「ポテトチップス」や「カラムーチョ」など20〜30種類のお菓子を製造しています。ここでは製造工程を見学できるほか、建物の一画に設けた体験ルーム「湖池屋GOGO!ファクトリー」で8種類の味のパウダーをブレンドして好みの「マイポテチ」を作ることができます。コロナ禍で見学対象者を制限していましたが、昨年4月に一般公開しました。ありがたいことに希望者が多く、抽選せざるを得ない状況が続いています。学生や家族連れをはじめ一般の方も多く、これまでに約3000人に来場いただきました。見学者からは「製造ラインを間近で見られた」「工場がきれい」という声をいただいています。体験ルームでは年齢問わず、童心に返ったようにマイポテチ作りを楽しんでいらっしゃいます。

─工場の生産状況は。

脇淵 当工場は、年間5000万袋の生産能力を有しています。当社では近年、付加価値の高い商品づくりに注力しており、それが市場で受け入れられて、コンビニやスーパーでの取り扱いが増えました。売れ行きも順調です。物価高が続いている中で選ばれるということは、商品の価値が認知されている証しだと捉えています。現在は需要に応えようとフル稼働で生産するとともに、生産効率の向上に努めています。社員は現地採用が8割強です。操業当初は経験者がほぼいない状況でしたが、今では皆の知識やスキルが高まりました。引き続き、安心・安全、そしておいしい商品を作っていきます。

─地域貢献に尽力されています。

脇淵 工場開設以来、熊本地震からの復興支援や地域振興に力を入れています。昨年は、阿蘇の世界文化遺産登録を後押ししようと、県産あか牛を使ったポテトチップス「プライドポテトJAPAN あか牛鉄板焼き わさび醤油 熊本」を期間限定で発売。「熊本」の名を冠した商品は三つ目で、県産あか牛の肉は粉状にして振りかけ、肉のうまみを出したわさび醤油味が特徴です。販売1袋当たり1円を県に寄付します。また、益城町と災害時の物資供給に関する協定を結び、5年間保存できるポテトチップスの缶詰500個を寄贈しました。県にも同じ缶詰を1000個寄贈しています。缶詰は各自治体や関連施設に備蓄されていますので、いざというときに役立ててほしいですね。こうした取り組みは今後も継続していきたいと考えています。

「阿蘇を世界遺産へ」という思いを乗せ、昨年7月に発売した「プライドポテトJAPAN 熊本」
「阿蘇を世界遺産へ」という思いを乗せ、昨年7月に発売した「プライドポテトJAPAN 熊本」

概要

所在地 〒861-2241 上益城郡益城町宮園二ノ迫1024
【電話】096(289)7590
本社所在地 〒175-0094
東京都板橋区成増5丁目9番7号
【電話】03(3979)2115(代表)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目17番11号 JPR原宿ビル8階
事業内容 菓子・スナック事業、乳酸菌事業
創業 1953年
設立 1958年1月
資本金 22億6,900万円
代表者 代表取締役会長/小池 孝
代表取締役社長/佐藤 章
従業員数 945人(グループ全体、2023年3月31日現在)
ホームページ https://koike-ya.com

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