株式会社KIS「業務効率化を進め 次のステップへ」代表取締役・平木実氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:01
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代表取締役・平木実氏
代表取締役・平木実氏

─2023年度の業況をお聞かせください。

平木 上期は売り上げが前期比でほぼ横ばいでしたが、原価改善がしっかりなされていたため損益ベースでは過去最高益を記録しました。IT企業は全般的に好調の波が続いており、当社も製造業向けのMES(製造実行システム)や半導体企業向けのITサポート、自治体向けのDXコンサル業務などが引き続き好調で、通期でも好業績を維持できました。

─トピックとなった事業はありましたか。

平木 4月に発売した病棟看護師業務のDX「ナースボード」は手応えがあります。電子カルテで管理されている入退院などの病棟状況、手術・検査・処方・注射指示などの情報、連絡事項などを大画面のモニターで一覧表示するもので、手書きのホワイトボードとしても使えます。看護師たちはこれらを一目で確認でき、パソコン作業も削減。情報の共有化によりミスを防げ、コミュニケーションの向上も期待できます。NECの電子カルテを取り扱う19の販売店全店と特約店契約を結べそうで、電子カルテのプラスアルファとなる商材にしたいですね。既に2件の受注をいただいています。

─今年は中期計画の最終年度となりますね。

平木 中期計画で打ち出した取り組みはほぼ順調に進展し、目標の数字も達成できそうで、さらなる積み増しを目指しています。その次の中期計画に向けた活動も始動しました。狙いは次世代を担う社員の意見を計画に反映させることです。全部門から選出した主任、課長クラスのメンバーを結集して、リード役の役員2名を付け、これから半年くらいかけてディスカッションしてもらいます。「10年後のKISの姿はこうありたい」「新しい商材・ビジネスをこのように考える」「働き方の理想形はこうあるべきだ」といったアイデアや企画を出し合って、その取りまとめを中期計画に盛り込みます。

─今年の展望をお聞かせください。

平木 人材育成面では22年から始めた毎月8時間の自由学習がようやく定着してきました。個人やチームで生成AIなどの最先端技術をリサーチするといった取り組みがみられ、自己啓発の意識付けができていると感じています。また、4月から社内の新しい販売管理系受発注システムが稼働します。リニューアルしたプロジェクト管理機能も付加されるので、さらなる業務の効率化を図ります。第2四半期からは、いよいよ次期中期計画づくりがスタートします。今年は次のステップに向けた備えの年。KISをどう発展させるかを練り上げたいですね。

KIS本社外観
KIS本社外観

概要

所在地 (本社)熊本市南区幸田1丁目6-27
【電話】096(379)2231

(KISラボ)熊本市南区幸田1丁目4-7
【電話】096(379)4888

(東京支社)東京都港区高輪2丁目15-8
グレイスビル泉岳寺前9F
【電話】096(355)1221
事業内容 情報・通信サービス業
設立 昭和45年6月
資本金 6,000万円
役員 代表取締役/平木 実
常務取締役/坂田芳興
取締役/尾下照樹、田尻正樹、森岡 剛
社外取締役/阿部慎一、入佐健一
従業員数 285人(男219人、女66人)
関連会社 KISドットアイ株式会社
ホームページ https://www.kis.co.jp/

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