株式会社KIS「業務効率化を進め 次のステップへ」代表取締役・平木実氏
熊日プレジデント倶楽部![代表取締役・平木実氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p041_1.jpg?itok=P83qC4IP)
─2023年度の業況をお聞かせください。
平木 上期は売り上げが前期比でほぼ横ばいでしたが、原価改善がしっかりなされていたため損益ベースでは過去最高益を記録しました。IT企業は全般的に好調の波が続いており、当社も製造業向けのMES(製造実行システム)や半導体企業向けのITサポート、自治体向けのDXコンサル業務などが引き続き好調で、通期でも好業績を維持できました。
─トピックとなった事業はありましたか。
平木 4月に発売した病棟看護師業務のDX「ナースボード」は手応えがあります。電子カルテで管理されている入退院などの病棟状況、手術・検査・処方・注射指示などの情報、連絡事項などを大画面のモニターで一覧表示するもので、手書きのホワイトボードとしても使えます。看護師たちはこれらを一目で確認でき、パソコン作業も削減。情報の共有化によりミスを防げ、コミュニケーションの向上も期待できます。NECの電子カルテを取り扱う19の販売店全店と特約店契約を結べそうで、電子カルテのプラスアルファとなる商材にしたいですね。既に2件の受注をいただいています。
─今年は中期計画の最終年度となりますね。
平木 中期計画で打ち出した取り組みはほぼ順調に進展し、目標の数字も達成できそうで、さらなる積み増しを目指しています。その次の中期計画に向けた活動も始動しました。狙いは次世代を担う社員の意見を計画に反映させることです。全部門から選出した主任、課長クラスのメンバーを結集して、リード役の役員2名を付け、これから半年くらいかけてディスカッションしてもらいます。「10年後のKISの姿はこうありたい」「新しい商材・ビジネスをこのように考える」「働き方の理想形はこうあるべきだ」といったアイデアや企画を出し合って、その取りまとめを中期計画に盛り込みます。
─今年の展望をお聞かせください。
平木 人材育成面では22年から始めた毎月8時間の自由学習がようやく定着してきました。個人やチームで生成AIなどの最先端技術をリサーチするといった取り組みがみられ、自己啓発の意識付けができていると感じています。また、4月から社内の新しい販売管理系受発注システムが稼働します。リニューアルしたプロジェクト管理機能も付加されるので、さらなる業務の効率化を図ります。第2四半期からは、いよいよ次期中期計画づくりがスタートします。今年は次のステップに向けた備えの年。KISをどう発展させるかを練り上げたいですね。
![KIS本社外観](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p041_2.jpg?itok=HBtAIEF1)
概要
所在地 | (本社)熊本市南区幸田1丁目6-27 【電話】096(379)2231 (KISラボ)熊本市南区幸田1丁目4-7 【電話】096(379)4888 (東京支社)東京都港区高輪2丁目15-8 グレイスビル泉岳寺前9F 【電話】096(355)1221 |
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事業内容 | 情報・通信サービス業 |
設立 | 昭和45年6月 |
資本金 | 6,000万円 |
役員 | 代表取締役/平木 実 常務取締役/坂田芳興 取締役/尾下照樹、田尻正樹、森岡 剛 社外取締役/阿部慎一、入佐健一 |
従業員数 | 285人(男219人、女66人) |
関連会社 | KISドットアイ株式会社 |
ホームページ | https://www.kis.co.jp/ |
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