「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
学校法人銀杏学園熊本保健科学大学「包括連携協定を通し地域に貢献」学長・竹屋元裕氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年は多くの包括連携協定を締結されました。
竹屋 主に健康やスポーツ分野で包括連携協定を締結しました。昨年1月に鶴屋百貨店女子バスケットボール部、2月にオムロン女子ハンドボール部、その後も阿蘇市・阿蘇中央高校、県高等学校体育学科・コース連絡協議会、天草市、スペシャルオリンピックス日本・熊本、熊本ヴォルターズなどです。医療分野では、脳卒中看護分野の認定看護師教育の充実に向け、福岡脳神経外科病院と研修生の受け入れで連携いたしました。本学は健康やスポーツの分野で地域に貢献できる人材、データ分析などの研究力を持った人材の育成を目指して一昨年4月に、リハビリテーション学科理学療法学専攻に「スポーツリハビリテーションコース」を新設。また同時期に、社会性の高い調査や研究、教育の推進を目指して「健康・スポーツ教育研究センター」を設置しました。今後は包括連携協定に基づく実践的な活動によって、トップアスリートから高齢者まで、幅広く支援していきたいと思っております。
─昨年のオープンキャンパスはいかがでしたか。
竹屋 新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで、7月から9月にかけて制限のない対面で3回実施しました。来学者は延べ2150人と過去最多を記録し、県外からの参加者も多く、本学への関心の高まりを表しているとうれしく思います。また小中学生を対象とした「からだのふしぎ探検」には約180人の親子が参加しました。特に模型を使って模擬採血を体験するブースが人気だったようです。子どもたちが医療・リハビリテーション分野の仕事に関心を持つ機会になればと思っています。
─今後の計画や抱負をお聞かせください。
竹屋 近年は少子高齢化や環境変化などが社会問題となり、それに伴い患者像も複雑化。看護師や保健師はそうした現状への対応が求められています。保健師教育は従来、看護学科に看護師課程と保健師課程を併設していましたが、2022年度入学生からは看護師教育を充実させるためにカリキュラムの改定を行い、看護師課程のみの教育に絞りました。一方で25年度から看護師免許を有する4年制大学の卒業生を対象とした1年間の保健師専攻科(定員20名)を新設し、専門教育を行うことにしました。他大学や社会人からの入学も受け入れ、さらに質の高い保健師の養成を行います。これらの取り組みを通して、社会の変化に対応できる優れた医療人の育成を目指し、地域の保健医療系大学としての役割を果たしていきます。
概要
所在地 | 〒861-5598 熊本市北区和泉町325 【電話】096(275)2111 |
---|---|
設立 | 平成15年4月 |
大学 | ○保健科学部 医学検査学科、看護学科、 リハビリテーション学科(理学療法学専攻、生活機能療法学専攻、言語聴覚学専攻) ○大学院(修士課程) 保健科学研究科保健科学専攻(臨床検査領域、看護領域、リハビリテーション領域) ○助産別科 ○キャリア教育研修センター(認定看護師教育課程、特定行為研修課程) |
ホームページ | https://www.kumamoto-hsu.ac.jp/ |
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