株式会社熊本放送「『地域とともに歩む』ローカル局に」代表取締役社長・坂口洋一朗氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:01
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代表取締役社長・坂口洋一朗氏
代表取締役社長・坂口洋一朗氏

─昨年4月、社長に就任されました。

坂口 社内業務だけでなく対外的なお付き合いが増え、11月には熊本県経営者協会の会長に就任しました。忙しくはありますが責任感を持って取り組んでいます。4月から熊本放送の存在意義を示すパーパスを策定し、「正しい情報で人々に安心を。楽しさと感動で熊本を明るく」と掲げました。同時にロゴも刷新。Rの一部が飛び出す形は、未来へ一歩踏み出すという意味を表しています。

─70周年記念イベントが盛り上がりましたね。

坂口 昨年の開局70周年を記念したイベントでは、熊本博物館での「新世界『透明標本』展」が好評で、ピアニストの反田恭平さん、辻井伸行さんのコンサートも満席となりました。10月15・16日には「RKKまつり」を開催し、2日間で14万人の方々にご来場いただきました。「水曜だけど土曜の番組」や「週刊山崎くん」など自社制作番組と地元企業がコラボ開発したグルメや番組グッズは完売が続出。RKKの総合力をもって、お客さまに楽しんでいただけたのではないかと思っています。

─放送にまつわるトピックスはありますか。

坂口 AMラジオ放送は、2028年度頃をめどにFM放送に転換する方針です。その一環として今年2月から、荒尾市中継局のAM停波実証実験を行います。すでに県内5カ所にFM中継局を開設しており、県内カバー率は約93%となっています。ラジオ、テレビに加えインターネットでの情報発信にも力を入れています。JNN系列全体で取り組む「TBS NEWS DIG」という動画ニュースの配信サイトがあるのですが、当社は全28局中7位のプレビュー数を出しています。

─今年の抱負をお願いします。

坂口 当社は「地域とともに歩む」ローカル局でありたいと思います。災害時には、まず現場に駆け付けリアルな情報を拾い、行政からの正しい情報を引き出し県民に伝達することが役割です。そのために災害を想定して疑似放送するといった訓練を定期的に行っています。高校総体の総集編を夜のゴールデンタイムに放映するのも、地域と歩むローカル局ならではでしょう。今年は開局から70年間に蓄積したテレビ映像など貴重な財産を有効活用するアーカイブ事業に力を入れます。当社のホームページでは、熊本の懐かしい映像を「RKKニュースミュージアム」で紹介しています。テレビでは1月に開局70周年記念番組「ななまるテレビ」と報道特番「熊本の事件史」も放映しますのでぜひご覧ください。

昨年10月に開催した「RKKまつり」には、2日間で14万人が来場した
昨年10月に開催した「RKKまつり」には、2日間で14万人が来場した

概要

所在地 〒860-8611 熊本市中央区山崎町30
【電話】096(328)5511
事業内容 民間放送事業(ラジオ・テレビ)
設立 昭和28年7月
資本金 1億円
役員 代表取締役社長/坂口洋一朗
常務取締役/伊藤博信、浦谷英明
取締役/紫垣正矢、松内隆典、佐藤雄一
従業員数 118人
支社 東京支社、大阪支社、福岡支社
関連会社 (株)RKKメディアプランニング
熊本産業文化振興(株)
(株)エヌ・アイ・ケイ
(株)ジェイ・ムーブ
(株)RKK家族の窓口
ホームページ https://rkk.jp/

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