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熊本中央信用金庫「創立100周年を迎え新たなステージへ」理事長・岡本浩幸氏
熊日プレジデント倶楽部─創立100周年を迎えられました。
岡本 昨年12月5日に創立100周年を迎えることができました。実行委員会を立ち上げ、3月までさまざまな記念事業や企画を展開しています。その一環として、創業の地である水俣市の水俣高校美術部に記念のロゴマークを作成してもらいました。数字の「100」を1本のリボンに見立てたデザインで、地域のつながりが表現されています。記念ロゴはポスターやチラシなどで使用し、ロゴをあしらったバイオマスプラスチック「ライスレジン」製のうちわを全店で無料配布しました。また玉名市の西部支店を建て替え、支店内に玉名支店を移転して「玉名・西部支店」として昨年4月にリニューアルオープンしました。記念式典やゴルフコンペといった行事も実施していますが、最も大切なのは各店舗で職員がお客さまと接する中で感謝の気持ちを表すことです。長い歴史を重ねられたのも、地域のお客さまの支えがあってこそ。深く感謝申し上げます。
─取引先の業況は。
岡本 二極化、多極化が進んでいると感じています。台湾積体電路製造(TSMC)の進出といった明るい話題がある一方、原材料の高騰、人手不足、事業承継問題など、中小事業者を取り巻く環境は大きく変化しています。ビジネスチャンスを人手不足でつかみきれなかったり、価格転嫁できなかったりして、経営にひずみが生じている取引先が少なくありません。物流の2024年問題についても、対応に苦慮している運送業者も多いようです。そうした事業者を支えようと、当金庫では単なる金融支援から本業支援、事業者支援に舵を切っています。本部顧客支援部門を増員し、営業店との連携を強化。取引先の課題やニーズを一括管理して、それぞれに合った伴走型の個別支援メニューを提供しています。
─中期経営計画の状況を教えてください。
岡本 22年4月から「つなぐ」をスローガンに掲げた3カ年計画をスタートしています。100周年を機に、どう次の時代に〝つなぐ〟か、どう地域と当金庫を〝つなぐ〟か、の二つの意味が含まれています。2年目である今年度は計画を概ね達成すると見込んでいます。今年は101年目で新たなステージの幕開けです。100年の歴史に安住することなく、信用金庫としての理念を忘れず「変えるべきこと」「変えてはならないこと」をしっかりと見極め、持続可能な金庫づくりを目指すとともに、地域から選んでいただけるよう覚悟と勇気を持って地域金融機関の使命を果たしてまいります。
概要
所在地 | 〒862-0973 熊本市中央区大江本町1番6号 【電話】096(366)1111 |
---|---|
創立 | 大正12年12月5日 |
役職員数 | 202人 |
役員 | 理事長/岡本浩幸 常務理事/吉田太士、田中吉幸 常勤理事/坂梨昭弘、岩下修、石原和也 常勤監事/大西浩司 非常勤理事/永田洋一、白井正雪、吉村俊彦 非常勤監事/後藤博、山本國雄(員外) |
店舗数 | 18店舗(熊本市内、熊本県南・県北) |
資金量 | 2,097億円(2023年9月末) |
ホームページ | http://www.kumachu.jp/ |
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