熊本第一信用金庫「多様な企業支援で存在価値高めたい」理事長・鴻池卓児氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:01
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理事長 鴻池卓児氏
理事長 鴻池卓児氏

─現在力を入れておられる企業支援についてお聞かせください。

鴻池 金融機関は基本的にはサービス業ですので、収益を求めることはもちろん重要です。しかし、すぐには収益にならない支援をコツコツと積み重ねていくことも、地域の金融機関に与えられた大切な使命だと考えています。私どもの存在価値を高める意味でも、近年、多様な企業支援に力を入れています。再生支援や販路の拡大支援、補助金の申請支援などには以前から継続して取り組んできましたが、最近は、外部の専門家らと提携し、DX推進支援や、高いスキルやノウハウを持つ「副業プロ人材」の活用をお客さまにつなぐ事業などにも力を注いでいます。企業支援において大切なのは、企業が抱える悩みを丁寧にヒアリングした上で的確なサポートを行うことです。そのためにも、企業のニーズをしっかり把握できるような営業職員を育てていくことが求められます。

─地域支援のイベントやプロスポーツへのサポートなども継続されていますね。

鴻池 小学生を対象とした「Kidsしんきん教室」はコロナ禍でしばらく休止していましたが、昨年8月、久々に開催しました。当信金の職員が講師となり、おこづかい帳の付け方を学んだり、お金に関するクイズに答えてもらったりといったプログラムが大変好評でした。年に1回開催する婚活支援の「めぐり逢いパーティー」も10年以上続く地域活性イベントで、今年も2月25日に開く予定です。また、ロアッソ熊本や火の国サラマンダーズ、熊本ヴォルターズなど地域プロスポーツチームにはオフィシャルスポンサーとして支援するだけでなく、応援定期から活動支援金を贈るなどしています。

─今年はどんな一年になりそうですか。

鴻池 規制緩和に伴う異業種の参入や、日銀の長期間のゼロ金利政策の見直しなど、金融機関を取り巻く環境にも大きな動きがあることが予想されます。窓口や店舗の形態もこれまで以上に変わっていく可能性があります。しかし、AIや機械化がどんなに進もうと、お客さまの元へ足を運んでフェイス・トゥ・フェイスで話をするという信用金庫の営業スタイルは変わりません。そういう意味では、それぞれの金融機関の目指す場所、力を入れるところが明確になっていく一年になるかもしれません。台湾積体電路製造(TSMC)の開業も間近に控えており、ビジネスチャンスを逃さないようにしていきたいですね。

熊本第一信用金庫本店ビル
熊本第一信用金庫本店ビル

概要

所在地 〒860-8681 熊本市中央区花畑町10-29
【電話】096(355)6111
設立 昭和25年8月1日
出資金 36億4,600万円
役職員数 230人
店舗数 22店舗
役員 会長/森本孝
理事長/鴻池卓児
常務理事/荒尾俊比古、東信治
常勤理事/石田誠也、原田亨一郎、堤裕倫、大森幹夫、北村礼希、平野公司
常勤監事/村中研一
非常勤理事/粟津勝蔵、豊住賢一、菊田廣文
非常勤監事/岡田直樹、古田邦昭
関連会社 (株)いっしんサービス

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