株式会社ランベックスジャパン「社名を変更 取り扱い建材も多様に」代表取締役社長・原田実生氏
熊日プレジデント倶楽部![代表取締役社長 原田実生氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p109_1.jpg?itok=O-j8GkLR)
─昨年4月に社名が変わりました。
原田 会社を良くしていくために若い社員の声に耳を傾ける中で、イメージ刷新を図る必要性を感じていました。旧社名の「原田木材」から変更し、若手の人材獲得につなげていきたいと考えています。俳優で熊本出身の高良健吾さんが出演するテレビCMは新社名で継続しています。
─住宅建築を取り巻く環境を教えてください。
原田 ウッドショックによる木材価格の高騰は収まりましたが、鋼材や生コン、電設資材などの高騰が続き建築コストが上がっている状況です。住宅用木材を提供する当社としては、主要構造部だけではなく納め方を簡略化するなど、経済設計の提案や代替材を使用しコストカットができる提案をしています。来年は「改正建築物省エネ法」と「改正建築基準法」が施行されます。当社は「乾式防腐・防蟻処理」という方法で木材の劣化を抑え耐久性を高めた木材を提供しており、新たな基準に対応可能な材料面のサポートと、構造計算に関わる提出書類が大きく増える可能性があることから工務店やハウスメーカーに提出書類に関するアドバイスができる体制も整える計画です。
─新たな取り組みはありますか。
原田 木構造の権威である某大学名誉教授に顧問に入っていただき、当社工場の機械で対応できる「木造4階建て工法」の研究を共同で行いながら、来年の法改正に関する勉強会を開くなど社員のスキルアップ面でも協力をお願いしています。省エネ化を目的に昨年10月から約11億円を投じて工場のリニューアルを行い、プレカット機械や集塵装置などの入れ替えによる電気代の削減、加工ラインのレイアウト変更による生産性の向上を見込みます。社名から「木材」が消えたことを機に、鉄骨やスチールパネルの取り扱いも始めるなど、木造にこだわらず、いろんな素材を使った〝構造屋〟として次代への舵を切っていかなければと考えています。
─今後の展望をお聞かせください。
原田 安定株主の確保による経営基盤の強化を図るため、商工中金に議決権付きの株を5%取得していただきました。また社員持株会をつくり、希望する70人を株主に。今後、両者の保有比率をそれぞれ15%程度まで増やして私が残りの70%を持つ形にします。将来的に株式を後継者に譲渡する際の負担を軽くして円滑な事業承継につなげたい考えです。まずは業績を上げて利益を社員に還元できる、働きがいのある会社を目指していきます。
![ランベックスジャパンアンバサダー<br>高良健吾さん](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p109_2.jpg?itok=Nsvt91hf)
高良健吾さん
概要
所在地 |
〒861-8012 熊本市東区平山町2985-1 【電話】096(380)7531 |
---|---|
設立 | 昭和36年2月6日 |
事業内容 | 住宅用木材・建材の販売、住宅用プレカット材の加工・販売 |
資本金 | 8,000万円 |
役員 |
代表取締役社長/原田実生 常務取締役/兼本達矢 取締役/岡本崇宏、橋本貴大 執行役員/坂本喜美人、藤島大、石村謙典、山下賢一郎 |
従業員数 | 203人(関連会社を含む、2023年11月末現在) |
支店・営業所 | 福岡事業部、東京事業部(東京)、兵庫営業所、鹿児島営業所 |
ホームページ | https://lumbexjp.com |
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