「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社ヨネザワ「創業50年 顧客の『見える』を支援」代表取締役社長・米澤房朝氏
熊日プレジデント倶楽部─今年5月で創業50周年。長きにわたり会社をけん引してこられました。
米澤 「光陰矢の如し」ということわざの通り50年は長いようで短く、80歳の自覚がありません。振り返れば、創業時の自分の願望と現実に隔たりがあり戸惑いの毎日でしたが、悔いを感じることはありません。むしろ一生懸命働かせていただき皆さまに感謝しかありません。多くの楽しい思い出が走馬灯のようによみがえります。人との縁を大事にして絆をつくり、目的商圏内に2000人のお客さまができたら、そのお客さまが集まりやすい立地に出店する。小さな商圏で「小さく狭く濃く深く」心配りを重ねていく、その繰り返しが今日のヨネザワの礎を築いてきたと考えています。「創業は易く守勢は難し」と言いますが、新しく事業を始めることより継続し維持していくことの難しさを痛感しています。
─業界の現状は。
米澤 ようやくコロナ禍前の状況に戻り、活気が増しつつあります。また熊本では半導体関連の情報が飛び交い、弊社と関わりがある合志市のアンビー熊本もにぎやかになり、今後の展開が期待されます。各店舗でも外国人客向けのサービスなどを整えているところです。
─確かな検眼技術を求めて来店される顧客も多いのではないですか。
米澤 近年、ファッション傾向の強い、比較的安価な眼鏡店の流行が見受けられました。しかし皆さまに今一度考えていただきたいのが、「なぜ眼鏡をかけるのか」ということです。大切な目を守り、豊かな〝視生活〟を送るために、もっと眼鏡選びに慎重であってほしいと思います。お客さまの大切な視力を守るためには、豊富な経験と技術、知識、設備が必要です。弊社には、2022年からスタートした国家検定試験に合格した眼鏡作製技能士や認定補聴器技能者が在籍しています。各店で視聴覚相談窓口としての役割を果たし、お客さまの眼鏡選び、補聴器選びのお手伝いができます。
─経営を後進に譲られる意向だと聞きました。
米澤 以前から80歳を機にと考えていました。ようやく後進が決定し体制が整ったため、代表取締役社長を退任し、来期から新たな経営体制で再出発する予定です。しかし退任後も生涯現役、年中無休の心構えです。商業者の集まりである商業界全国連合同友会で勉強させていただいて今日に至りますので、これからは「正しい商人を求めて」商業界の発展にお役立ちできればと思います。
概要
所在地 |
〒862-0950 熊本市中央区水前寺6丁目1-38 【電話】096(383)5111 |
---|---|
設立 | 昭和49年5月22日 |
事業内容 | メガネ、コンタクトレンズ、補聴器、福祉機器、光学機器、その他関連商品の販売 |
資本金 | 9,064万円 |
従業員 | 974人(男591人、女383人) |
店舗数 | 203店舗 |
関連会社 | (株)ドゥ.ヨネザワ |
ホームページ | https://www.yonezawa-web.co.jp/ |
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