株式会社ヤマックス「インフラ整備と循環型社会に貢献」代表取締役社長・茂森拓氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:00
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代表取締役社長 茂森拓氏
代表取締役社長 茂森拓氏

─業況について教えてください。

茂森 昨年3月期連結決算で純利益48・3%増の5億4000万円を達成し、上場以来、最高益となりました。今年3月期決算(通期)は、その実績をさらに上回る予定です。要因はいくつかありますが、新型コロナの影響を受けストップしていた案件が動き出したことや、国が進める国土強靭化、九州・沖縄方面の防災関連事業の拡大が大きいです。加えて、工場での生産量を平準化するなど、自助努力でコストダウンにつなげたことが奏功しました。今後、建設現場での働き方改革が進んで4週6休が定着してくれば、工場でパーツを造り現場で組み立てるわが社の「プレキャストコンクリート製品」の需要はさらに高まると見ています。建築、設計もできるコンクリート二次製品メーカーとして培ってきた強みを生かし、社会インフラ整備に貢献するとともにさらなる発展につなげていきたいです。

─昨年、創業60周年を迎えました。

茂森 企業の平均寿命が30年と言われる中、60周年を迎えられたのは、揺るぎない基盤を築いてきた先輩方をはじめ、株主の皆さまや取引先の皆さまのご支援の賜物と深く感謝申し上げます。節目を機に原点回帰し、「当たり前のことを、丁寧にやる」という〝ヤマックススピリット〟をしっかり継承していきたいと思います。一方で、時代にそぐわなくなってきたことは刷新していく必要があります。そこで社長直轄プロジェクト「YP推進チーム」を昨年9月に立ち上げ、問題点の洗い出し・改善に努めています。この取捨選択と凡事徹底を通して主軸を強固にしつつ、活躍の場をさらに広げていきたいです。

─社員満足度向上、SDGs推進にも積極的です。

茂森 優秀な人材確保を念頭に置き、23年ぶりとなるベースアップ、初任給アップ、さらに決算賞与の支給を決め、実質10・5%程度の大幅賃上げを実施しました。また、完全週休2日制の導入、三大疾病保険の会社負担、60歳から65歳への定年延長などの制度を整備しています。これらが社員満足度を押し上げ、パフォーマンス向上につながることを期待します。SDGsに関する取り組みは、セメント由来のCO2削減を目指して国内の主要コンクリートメーカー約60社が手を結んだ「aNET ZEROイニシアティブ」に参画。2040年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとするための自社ロードマップを策定中です。将来的に持続可能な建材の開発やエネルギー効率の向上を通し、循環型社会の構築に貢献できるように力を尽くします。

インフラや環境整備に利用されるコンクリート二次製品をつくる同社のイメージ画像
インフラや環境整備に利用されるコンクリート二次製品をつくる同社のイメージ画像

概要

所在地 〒862-0950 熊本市中央区水前寺3丁目9-5
【電話】096(381)6411
事業内容 土木・建築用コンクリート製品の製造・販売・戸建て住宅の販売
設立 昭和38年10月10日
資本金 17億5,204万円
役員 代表取締役会長/茂森 潔
代表取締役社長/茂森 拓
取締役副社長/森 將彦
常務取締役/名村朝克、西田親良
取締役/浦崎啓介、渡辺宏之、津留清
監査役/長岡純生、松山隆文、中島邦介
従業員数 506人
支店等 3支店、8工場、8営業所
関連会社 (株)東北ヤマックス、(株)HOCヤマックスほか
ホームページ https://www.yamax.co.jp/

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