「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
マルキン食品株式会社「海外で市場開拓、販路拡大めざす」代表取締役社長・吉良扶佐子氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年は新商品が話題になりました。
吉良 「元気納豆 無限」は、日本の伝統食を108年作り続けた弊社の発酵技術と情熱の集大成です。国産大豆の水分量と納豆菌の熟成を調整することでうま味を凝縮し、製品化後の二次発酵を抑え、従来の1・5倍となる賞味期限の延長に成功しました。納豆本来のおいしさを味わっていただこうと、特別な塩を添えています。納豆が苦手な人や外国の人、ビーガン(完全菜食主義)の人にもお薦めしたい商品です。また、容器内で納豆を覆うフィルムを使用せず、SDGsに配慮した「スマートパック」を採用しました。これは弊社が熊本県SDGs登録事業者として実施している環境に配慮した取り組みの一つです。さらなる改良を進め、海外を視野に入れた新たな市場開拓と販路拡大を目指します。また、昨年の「第27回全国納豆鑑評会」では、「元気納豆 国産減塩あまかたれ付」が優秀賞を受賞しました。一昨年の「国産だしかけ納豆」に続き、2年連続で通算13回目の受賞となりました。このほか、新商品として国内外で好調のこんにゃくスイーツ「MOCHIKON(モチコン)」に「W(ダブル)チョコ」と「蜜いも」が加わりました。
─アジアに続きアメリカなど海外市場の開拓が本格的に進んでいます。
吉良 MOCHIKONは東南アジア市場でかなり定着し、ハラール対応商品も販売しています。昨年はアメリカで商談を行いましたが、その直後に早速注文が入るなど、手応えを感じています。アメリカ向けの戦略としては、「こんにゃくジャーキー」のように日本の伝統食を海外の方々も食べやすいよう加工して販売することで浸透させたいと考えています。2月にはニューヨークの展示会に出展し、実物を販売します。
─社員の心身が健康で社会的にも満たされる「ウェルビーイング経営」に取り組んでおられます。
吉良 社員が「この会社で働いて良かった」と誇りに思える経営を目指しています。昨年から座職従業員を対象とした緩やかな筋トレ(着替えを含め30分)を週に2回、就業時間内に行う取り組みをスタート。業務の能率・効率、運動意識、社内コミュニケーション向上などで効果が現れています。リフレッシュ休暇取得や新たなことへの挑戦など見聞を広める環境をつくることがお客さまに元気を届ける商品づくりにつながると確信し、さまざまなチャレンジをして「楽しんで仕事をしよう!」が目下のテーマです。
概要
所在地 |
〒860-0823 熊本市中央区世安町380 【電話】096(325)3232(代表) |
---|---|
創業 | 大正4年3月 |
事業内容 | 食品製造および販売(納豆、豆腐、こんにゃく、ところ天、穀粉) |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 400人(グループ合計) |
取締役 |
代表取締役社長/吉良扶佐子 専務取締役/斎藤公一 取締役商品部長/嶋村公明 取締役営業本部長/松川宣弘 監査役/吉良啓子 |
営業拠点 | 熊本、福岡、広島、南九州他 |
物流センター | 熊本(嘉島) |
工場 | 阿蘇、松橋、宇土、大津 |
関連会社 | 九州大豆食品(株)、(株)B-GENKI |
ホームページ | https://www.marukinfoods.co.jp/ |
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