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松木グループ「創業100年を機に次のステージへ」代表・松木喜一氏
熊日プレジデント倶楽部─今年、創業100周年を迎えられます。
松木 九州製紙(現・日本製紙)八代工場の操業が始まった1924(大正13)年、パルプ原木納入や製材作業、工場内作業の専属請負、土木事業などを行う「松木組」を初代松木國治が創業しました。その後、2代目松木國助が工場内の請負業務を拡大し、一般貨物運送事業や自動車整備事業などを始めましたが、1987年に急逝し、私がグループ各社の3代目社長に就任しました。八代飼料やヤマハ熊本プロダクツ、興人、パシフィックグレーンセンターなど請負業務の取引先を増やし、倉庫業、八代港の港湾荷役や通関業務にも事業を拡大。2014年には県の八代港コンテナヤード指定管理者に選任され、その後、南九州で唯一の危険物倉庫を港地区に建設。お客さまの税関手続き簡素化が可能なAEO(認定通関業者)にも認定されました。19年にはグループ事業の持ち株会社「ARLSホールディングス」を設立して社長に就任し、傘下の事業会社の社長は全て退任しました。今年は持ち株会社の新社屋を八代市港町に建設する予定です。
─今年は記念すべき年になりますね。
松木 中部電力など3社による「八代バイオマス発電所」の操業が6月から始まります。当社はその構内作業を受託し、5億円を投じて機材調達や人材の採用・研修などをしています。一方、台湾積体電路製造(TSMC)の子会社「JASM」(菊陽町)で使用される高圧ガスを八代港で検査・保管するための施設設備許可を県から昨年取得し、操業開始の準備をしています。また新規事業として、航空貨物の集配業務を昨年末から始めており、まさに今年は記念すべき年となります。昨年は船内用食材提供会社「KMI」をグループ企業に迎え、今年の海外大型クルーズ船17便の入港に合わせ、九州各県からの食材を届ける計画です。グループの女性だけの運送会社「CarryMAMA」は営業開始3年目を迎え、子育てと仕事の両立が実現できているようで、うれしく思っています。
─今後の抱負をお聞かせください。
松木 今年から、グループ各社で働く従業員が心身共に健康で仕事に誇りを持てる魅力的な職場環境整備を目指す「ウェルビーイング経営」の推進を図ります。また創業100年を機に港湾貨物、陸上貨物、航空貨物と、目標としていた総合物流サービスが本格的となり、新たなステージに立ちました。次なる時代を見つめ、さらに大きく飛躍する年にしたいですね。
概要
所在地 |
(グループ本社) 〒866-0851 八代市毘舎丸町1-3 【電話】0965(32)6111(代表) |
---|---|
創業 | 大正13年10月 |
総従業員数 | 440人(令和5年12月現在) |
グループ企業・役員 |
ARLSホールディングス(株) 代表取締役社長/松木喜一 松木産業(株) 代表取締役社長/松木一史 松木運輸(株) 代表取締役社長/尾坂大介 大日産業(株)・MGS(株) 代表取締役社長/大谷昭次 松栄整備(株) 代表取締役社長/田邊清智 八代港湾倉庫(株) 代表取締役社長/坂川新助 FDP(株) 代表取締役社長/佐々田健吾 Carry MAMA(株) 代表取締役社長/宮本美代子 KMI(株) 代表取締役社長/宮﨑浩二 WTD(株) 代表取締役社長/山下勇一 |
事業所 | 日本製紙八代工場構内事業所、港事業所(八代港)、熊本港シッピングサービス、大日本社工場、ダイニチ物流センター、ショーエイやつしろ港センター工場、危険物倉庫、郡築倉庫ほか |
ホームページ | https://www.g-matsuki.co.jp/ |
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