「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
平田機工株式会社「ESG経営の取り組み さらに強化」代表取締役社長・平田雄一郎氏
熊日プレジデント倶楽部─2023年度の業績の見通しはいかがでしょう。
平田 23年度は、当社72年の歴史の中でも過去最高の受注残高でスタートしました。EVをはじめとする自動車関連と半導体関連を中心に、家電メーカーの大型投資などもあり、約900億円の売り上げとなる見通しです。現状のスペースではお客さまの要望全てには対応しきれないため、七城工場の増設や関西工場の建て替えなど積極的な投資を進め、対応できる体制を整えたいと考えています。24年度が中期経営計画の最終年度に当たりますが、売上高も堅調に推移しており、目標の1千億円の達成に向けて取り組んでいます。
─中期経営計画で掲げる「ESG(環境・社会・ガバナンス)経営の取り組み強化」の進捗は。
平田 23年度から社内で「サステナビリティ推進委員会」を立ち上げ、重要課題である人権など五つのテーマのワーキンググループで、四半期ごとに進捗や活動計画について議論を進めています。また、環境保護や人権尊重といった社会課題の解決に向け、企業の主体的・自発的な取り組みを進める「国連グローバル・コンパクト」に県内企業として初めて署名しました。人権・労働・環境・腐敗防止の4分野・10原則に賛同する姿勢を表明するとともに、取引企業も含めたESG経営の実践が求められます。また、ESG経営のさらなる取り組み強化に向け、日本経済団体連合会(経団連)に入会するとともに「企業行動憲章」への賛同を表明しました。日本を代表する企業とのネットワーク構築と併せてESG経営の先進的な取り組みを学び、当社にも取り入れたいと考えます。
─昨年8月に発表された人型ロボット「フラグノイド清正」に込めた思いをお聞かせください。
平田 熊本城の築城だけでなく、土木や治水、干拓といった、現代の熊本の礎となるインフラを整備した加藤清正公への感謝と尊敬の念を込め、その功績を若い世代や世界に発信したいという思いが出発点です。同時に、ロボットに興味がある優秀な若者に、ロボットメーカーである当社のことを広く知ってもらいたいという願いもあります。
─支援を続けられているロアッソ熊本への期待は。
平田 昨年のリーグ戦は苦戦しましたが、天皇杯ではベスト4まで勝ち進み、もう少しで日本一という夢を見せてくれました。今季、さらなる高みを目指してほしいと思います。引き続き、しっかりとサポートしていきます。
概要
所在地 | 熊本市北区植木町一木111番地 【電話】096(272)0555 |
---|---|
事業内容 | 各種生産システム、産業用ロボットおよび物流関連機器等の製造・販売 |
設立 | 昭和26年12月 |
資本金 | 26億3,396万円 |
従業員数 | 連結2,234人、単体1,359人 (2023年3月末時点) |
関係会社 | タイヘイテクノス(株)、(株)トリニティ、ヒラタフィールドエンジニアリング(株)ほか、海外に9社 |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
同性婚訴訟、熊本市の原告2人「違憲判決を」 12月13日の福岡高裁判決を前に会見
熊本日日新聞 -
福島県知事が木村敬知事を訪問
熊本日日新聞 -
熊本県内、インフルエンザが増加傾向 県感染症情報
熊本日日新聞 -
パソコン遠隔操作で個人情報流出か 県暴力追放センター 相談者延べ2500人分
熊本日日新聞 -
DF長嶋(兵庫・相生学院高)の加入内定 ロアッソ熊本 サッカーJ2
熊本日日新聞 -
熊本城「宇土櫓続櫓」の石垣、復旧に向け解体作業に着手 28年度の積み直し完了目指す
熊本日日新聞 -
山鹿灯籠踊り 24歳〝即戦力〟デビュー 歌と三味線担当の竹中さん
熊本日日新聞 -
県庁マンと大学の先生の〝二刀流〟 熊本県財産経営課長の松尾さん 「学問と実務の架け橋に」
熊本日日新聞 -
自己決定、尊重する社会に 明治大法学部教授・鈴木賢さん
熊本日日新聞 -
菊池一族、朝鮮貿易で内紛 郷土史家・堤さん(菊池市)が論文
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。