ヒライグループ「攻めの姿勢で事業エリアを拡大へ」代表取締役・平井浩一郎氏
熊日プレジデント倶楽部![代表取締役 平井浩一郎氏](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p092_1.jpg?itok=t9MyFWPx)
─グループの業況はいかがですか。
平井 「お弁当のヒライ」がおなじみだと思いますが、当グループは中食事業だけでなく、給食宅配、外食チェーン、炊飯サービス、配送事業、人材派遣業など、持ち株会社を含め11社を展開しています。グループ全体の昨年5月期決算は前期比9%増の292億円。今期は上半期(6―10月)が計画通りに推移して、今年5月期決算は約320億円を見込んでおり、利益も前期比で5割ほど増えそうです。M&Aで取得した大分県のチェーン店「鳴門うどん」を展開する九州フードサービスは対前年比30%増。また、昨年9月に社名変更した人材派遣業のスターワークは展開エリアを九州外への拡大を検討しています。
─原材料など、価格高騰の影響は。
平井 コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻、円安などの影響で原材料やエネルギーなどの価格が上昇。グループ全体でコストの見直しを徹底し、経営スリム化を促進しましたが、やむを得ず一部で値上げをお願いしたものもありました。その一方で、コロナ禍が落ち着いてきたこともあり売り上げ回復につながっているようです。
─SDGsにも積極的です。
平井 包装容器を多く扱う業界なのでプラスチック製品使用の見直しを進めています。容器を紙製に変えたり、自社開発のペットボトル飲料の外側のラベルフィルムを省いたりするなど、CO2排出削減に貢献するよう取り組んでいるところです。
─計画や展望をお聞かせください。
平井 「お弁当のヒライ」は、既存店の売り上げが対前年比10%ほどで順調に伸びています。今期は前期を上回る20店以上の新規出店を計画しています。熊本、福岡、大分、佐賀で展開していますが、今後は市場規模が熊本の3倍ほどある福岡に重点を置きながら、長崎と鹿児島への進出も準備中です。一方、グループ全体では市場占有率を上げ、出店エリアを広げることで、事業拡大を目指します。関東・関西はもとより、海外進出も視野に入ってきました。これまで多くの技能実習生を受け入れるなど、ベトナムとは深い関わりがあります。今後はベトナムで法人を設立し将来、中核となって活躍してくれる人材獲得にも注力していく予定です。また、将来性を見据え、インターネット上で食品を販売するECサイト強化、それに伴う商品開発も進めています。これまで通りの地道な取り組みと攻めの姿勢両方で戦略的なアプローチをしていきます。
![ヒライ本社社屋](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/p092_2.jpg?itok=22_0PYPe)
概要
所在地 |
〒860-0047 熊本市西区春日7丁目26-70 |
---|---|
事業内容 | 弁当・総菜・サンドイッチ・おにぎり・すしの製造及び直売 |
設立 | 1968年5月 |
資本金 | 5,000万円 |
役員 | 9人 |
従業員数 | 2,246人(2023年5月時点) |
関連会社 |
(株)ヒライ (株)ヒライホールディングス (株)どんどんライス (株)サン・トップ運輸 (株)ヒライ給食宅配サービス (株)サン・ミールサプライ (有)ワイドリサーチ (株)九州フードサービス (株)うまいめし (株)スターワーク 三桃食品(株) |
ホームページ | https://www.hirai-wa.com/ |
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