ヒノマル株式会社 「スマート農業関連資材が販売好調」代表取締役社長・安武広信氏

熊日プレジデント倶楽部
熊本日日新聞 2024年1月1日 00:00
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代表取締役社長 安武広信氏
代表取締役社長 安武広信氏

─農業を取り巻く環境について教えてください。

安武 県内では耕作面積が減ってきています。これは、私たちが卸す農業向けの肥料や農薬、資材の需要が減っていくことにつながります。また、農業従事者も減少していますので、農家は効率的に仕事を回していかなければなりません。機械化やスマート農業に転換せざるを得ないということになります。そこで当社はここ数年、AIやセンシング技術を活用したスマート農業の提案に力を入れています。肥料の価格高騰から肥料代を節約したい農家の相談も多く寄せられています。当社の福岡営業所にある土壌分析室が調査すると肥料過多の農地が多く、適正量に減らす提案をしています。

─具体的にスマート農業への提案とは。

安武 商品としては農薬散布用ドローンがとても好調です。ほかにハウス内環境測量制御器や自動潅水装置などを扱っています。ドローンは操縦資格が必要ですから、当社は資格取得のためのアカデミーも運営しています。昨年の展示会では農家の荷役作業をサポートする「アシストスーツ」に興味を示される方が多く、最近よく売れ始めています。

─最近の会社のトピックスはありますか。

安武 当社が誕生した2020年6月はまさにコロナ禍。設立記念行事をはじめ忘年会、新年会も一切できませんでした。昨年5月のコロナ5類移行を受けて、11月に初めての全社合同社員旅行を実施。神戸で船を貸し切って船上パーティーを楽しみました。8月にはユーチューブに「ヒノマルAgriチャンネル」を開設しました。昨年は人事制度を改定し、60歳の定年以降も活躍できるよう給与やポジションで分けた3コースを設定。12月から第一号となる社員が新たな形で勤務しています。

─人材育成にも力を入れています。

安武 当社の社員は農学部出身者が多いのですが、DXの知識は自社の業務改善やスマート農業の提案に必要となりますので、若手社員を中心に勉強会や社外研修への参加を促しています。資格取得も奨励しており、スクールの受講費用や合格時のお祝い金などを支給しています。

─企業としてどのようなあり方を目指しますか。

安武 熊本は日本の食を支える全国屈指の農業県です。これからも熊本の農業に貢献できることを続けていきます。中でも若い就農者の支援に取り組みたいという思いが強くあります。当社の事業を通して、お客さまも、地域も、社員やその家族も「三方よし」の関係になることが理想です。

ヒノマル株式会社合同社員旅行
ヒノマル株式会社合同社員旅行

概要

所在地 〒862-0976 熊本市中央区九品寺5丁目7-29
【電話】096(372)5151
創立 令和2年6月
事業内容 肥料、農薬、園芸資材、畜産資材、産業資材の仕入れ・販売、園芸施設工事の請負・施工
資本金 1億円
役員 代表取締役社長/安武広信
取締役/竹中誠
取締役(非常勤)/金田欧奈、塚本亘
監査役(非常勤)/檀野英次
執行役員/田上智範、澤田幸市、徳永純也
従業員数 100人
事業所 営業所/熊本、八代、福岡、長崎、鹿児島、宮崎、大分
出張所/大阪
関連会社 三建産業(株)、タイハク(株)、(株)九州農材、(有)マルタカ商事

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