「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
ハイコムウォーター株式会社 「新会社『名水みなみあそ』を設立」代表取締役・甲斐文祥氏
熊日プレジデント倶楽部─南阿蘇工場が稼働を始めて今年で10年。宅配水事業の契約者数も伸びているそうですね。
甲斐 ウォーターサーバー用12㍑ボトルの定期配送の契約をいただいているお客さまは20万件を超え、年間総生産も500万本に達しました。ご愛飲いただいているお客さまと、安心安全な商品の生産、営業、配送、カスタマーの業務に携わっている従業員に感謝しています。配送業務の内製化に着手して3年が経過し、現在では県内に3カ所、大牟田と宮崎にも物流拠点があり、九州、沖縄、中国、四国を中心に販売を展開しています。
─水事業において、新たな生産拠点の開発も視野に入れておられます。
甲斐 昨年11月に新会社「名水みなみあそ株式会社」を設立し、南阿蘇村の白川水源の湧水を活用した水加工製品を製造、販売する「南阿蘇村水加工場はくすい」の指定管理者に応募しました。選考会で候補者に選出され、議会の承認を得られれば、4月1日から運営をスタートする予定です。この工場には、300㍉㍑、500㍉㍑、2㍑のペットボトルの製造ラインのほか、段ボールに水の容器が内包されたBIB(バックインボックス)のラインがあり、これらを中心に製造、販売を開始します。
─カスタマーセンターの拡充も計画されています。
甲斐 現在110人ほどのスタッフがお客さま対応に当たっていますが、今年は130人体制に人員を拡充する予定です。また、中国地方に新たなカスタマーセンターを開設する計画も進んでいます。電話応対によるカスタマー業務は、ブランドイメージやお客さま満足度に直結するので、入社後1カ月半の研修を経て受電業務をスタートさせます。昨年は、新たに応対品質チームを立ち上げ、定期的なモニタリングとフィードバックを実施して、お客さま応対の品質向上に努めてきました。
─台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出で、地下水涵養の重要性が再確認されています。
甲斐 弊社も南阿蘇村が進める「地下水を守るん田」「冬季涵養田」活動に参画し、地下水涵養活動や寄付をしています。また、今年は地下水保全に必要な草原を維持するため、野焼きの延焼を防ぐ「輪地切り」に役立つ無線操縦草刈り機の寄贈なども計画しています。熊本が誇る地下水を守る活動を多方面で続けながら、新たなマーケットを開拓し、南阿蘇村の天然水の素晴らしさをさらに広め、地方創生につなげていけるよう企業努力を重ねていきます。
概要
所在地 |
〒869-1411 阿蘇郡南阿蘇村河陰3032 【電話】0967(63)8156 |
---|---|
設立 | 2013(平成25)年2月 |
資本金 | 1,000万円 |
事業内容 | ミネラルウォーター製造・販売(ウォーターサーバー用12Lペットボトル)、オリジナルペットボトル「あぴ~る水」製造・販売、Kumamoto Castle Water製造・販売 |
役員 |
代表取締役会長/甲斐達也 代表取締役/甲斐文祥 取締役副社長/甲斐大童 常務取締役/岡田尚士 取締役/長野圭介 |
従業員数 | 46人(グループ計 588人) |
関連会社 | (株)ハイコム、ハイコムモバイル(株)、ハイコムポスティング(株)、ハイコムライフクリエート(株)、ハイコムビジネスサポート(株)、グルービズ(株)、名水みなみあそ(株) |
ホームページ |
ハイコムグループhttps://group.8156.jp/ ハイコムウォーター https://hicomwater.co.jp/ あぴ~る水 https://appealsui.com/ Kumamoto Castle Water https://castle-water.jp/ |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
同性婚訴訟、熊本市の原告2人「違憲判決を」 12月13日の福岡高裁判決を前に会見
熊本日日新聞 -
福島県知事が木村熊本県知事を訪問
熊本日日新聞 -
熊本県内、インフルエンザが増加傾向 県感染症情報
熊本日日新聞 -
パソコン遠隔操作で個人情報流出か 県暴力追放センター 相談者延べ2500人分
熊本日日新聞 -
DF長嶋(兵庫・相生学院高)の加入内定 ロアッソ熊本 サッカーJ2
熊本日日新聞 -
熊本城「宇土櫓続櫓」の石垣、復旧に向け解体作業に着手 28年度の積み直し完了目指す
熊本日日新聞 -
山鹿灯籠踊り 24歳〝即戦力〟デビュー 歌と三味線担当の竹中さん
熊本日日新聞 -
県庁マンと大学の先生の〝二刀流〟 熊本県財産経営課長の松尾さん 「学問と実務の架け橋に」
熊本日日新聞 -
自己決定、尊重する社会に 明治大法学部教授・鈴木賢さん
熊本日日新聞 -
菊池一族、朝鮮貿易で内紛 郷土史家・堤さん(菊池市)が論文
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。