「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社ハイコム「AI活用した植物工場事業を開始」代表取締役・甲斐大童氏
熊日プレジデント倶楽部─通信事業の現状はいかがですか。
甲斐 総務省の携帯電話料金引き下げ政策や、円安による端末の値上げの影響で携帯販売代理店としての収益は厳しい状況が続いています。しかし、イベントによる販売力の強化や設定サポートなどのサブスクリプション、副商材の併売による成果がようやく出始めました。今後、5Gによるインフラ整備が進めば、スマートフォンの買い替え需要はまだまだ伸びると期待しています。人材育成にも力を注ぐ年にしたいですね。生成AIをはじめとした時代の変化についていけるよう勉強も必要です。
─スマホ修理工房ゆめタウン光の森店に続き、昨年4月には2号店をオープンされました。
甲斐 旧熊本パルコ跡地に誕生した商業施設「HAB@熊本」の地下フロアに、「スマホ修理工房」をオープンさせました。スマホやタブレットの修理だけでなく、ゲームの修理や中古端末の販売にも力を入れています。修理が不能な場合は、ショップと連携して端末の買い替えにも迅速に対応できる店として定着してきました。1号店と共に認知度を上げたいですね。また、3年前から不動産投資にも注力しています。今年9月には、中央区琴平に積水ハウスのシャーメゾンシリーズ「パラディソ琴平」を竣工予定。高品質の賃貸住宅として関心の高い物件です。総工費は約9億円で、20戸を募集します。
─これまでの業態とは全く異なる新事業に着手されるそうですね。
甲斐 今年は、AIを使った人工光型水耕栽培の植物工場を稼働させます。これはコンテナ内で温度や湿度、CO2濃度などを管理し、葉物野菜や花などを栽培するものです。天候や害虫によるリスクがなく、露地栽培より水の使用量を大幅に削減できるので環境負荷も軽減できます。まずは関西圏に拠点を置き、スーパーやホテル、飲食店などに販路を拡大していく予定です。流通コストを抑えるため、あえて都市部にアクセスの良い立地を選びました。これからサンプル品の栽培を開始し、3月には出荷できる体制を整えたいと考えています。
─DX商材の開発にも力を注がれています。
甲斐 ラインワークスやDialpad、アルコールチェッカー、勤怠管理など、ビジネスフォンを使ったシステムが普及しています。自社で取り組んできたDXのノウハウを多くの中小企業に提供し、各社の課題解決につなげたいですね。現在4人のシステムエンジニアが在籍していますが、増員を視野に入れ、社内のシステム開発もさらに進めます。
概要
所在地 |
〒862-0975 熊本市中央区新屋敷1丁目14-35 クロススクエア熊本九品寺4F 【電話】050(8882)5600 |
---|---|
設立 | 1990(平成2)年2月 |
資本金 | 5,000万円 |
事業内容 | 通信事業(ソフトバンクショップ18店舗、法人営業部)、不動産事業 |
役員 |
代表取締役/甲斐大童 取締役副社長/甲斐文祥 常務取締役/長野圭介 取締役/岡田尚士 |
従業員数 | 約200人(グループ計588人) |
関連会社 | ハイコムモバイル(株)、ハイコムウォーター(株)、ハイコムポスティング(株)、ハイコムライフクリエート(株)、ハイコムビジネスサポート(株)、グルービズ(株)、名水みなみあそ(株) |
ホームページ | https://group.8156.jp/ |
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