「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
西日本電信電話株式会社熊本支店「最新技術でワクワクする未来先取り」熊本支店長・朝倉順治氏
熊日プレジデント倶楽部─昨年はどのような年でしたか。
朝倉 昨年はコロナ禍でかなわなかった地元のお祭り(火の国まつり・藤崎八旛宮秋の例大祭など)に初めて参加することができ、地域との絆を深める大切な一年となりました。さらにICT活用による地域課題の解決や、快適かつ安心して暮らせる、そして環境にやさしいサステナブルなまちづくりにも力を入れてきました。9月には、未然に振り込め詐欺被害から守ることを目的として熊本県警察本部と「電話で『お金』詐欺」被害防止に関する協定を締結しました。また、「ⅹR」などのデジタル技術を駆使して熊本の魅力をマンガやSNSを活用しながら、より多くの人々にプロモーションできる観光DXや、熊本の将来を担う若い世代、高校生を対象としたデジタル人材の育成にも注力してきました。
─取り組まれているスマートシティについて。
朝倉 熊本ではスマートシティをテーマに地域活性化活動を展開中です。効率的な都市運営をはじめ、健康・医療や観光、交通、防災などさまざまな分野において、地域で保有するさまざまなデータを収集し可視化・分析することで諸課題の解決を行い、さらに新しい価値を創出し続けていく持続可能なまちづくりに挑戦しています。従来はこれらの環境づくりに膨大なコストを要するため、国内外でもスマートシティの成功事例は多くありませんが、私たちは独自のアルゴリズムでまちの状態を可視化・予測するプラットフォーム「みんなのまちAI」を開発し、低コストで熊本のより良い未来を創造するアプローチを行っております。これらの最新技術を活用し、自治体が取り組んでいる政策の支援を行ってまいります。防災分野もその一つです。これまで熊本市・八代市を中心に、多様な配信ツールを用いて、防災情報を配信する基盤構築を進めてきました。現在、進めている防災DXは災害情報や、マイナンバーカードや防災アプリを活用した避難状況の迅速な把握。刻一刻と変化する気象条件などから避難対象者の状況に応じた最適な防災情報などのさまざまなデータを統合し、AIなど活用しながらプロアクティブな防災サービスを提供していきます。
─今年の抱負をお聞かせください。
朝倉 『ワクワク未来都市くまもと』の実現に向け、NTTグループの最先端技術(IOWNや生成TSUZUMIなど)を駆使することで、地域のニーズが高く、県民の皆さまが価値や効果を実感しやすい新たなサービスを多く創出し、地域の皆さまが自慢できるまちづくりに貢献していきたいですね。
概要
所在地 | 〒862-0976 熊本市中央区九品寺1丁目2-11 【電話】096(272)9030 |
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事業内容 | 県内通信に係る電話、専用、総合デジタル通信などの電気通信サービス |
設立 | 1999年7月 |
資本金 | 3,120億円(西日本電信電話株式会社) |
ホームページ | https://www.ntt-west.co.jp/kumamoto/ |
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STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
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お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
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