1月12日付

1月12日 09:04

 見つめられ思わずなでてやると、うれしそうにしっぽを振る。犬も人間と同じように幸せを感じていると思うのは、愛犬家ゆえの勝手な思い込みではないようだ▼人間の赤ちゃんと母親が絆を強める仕組みと同じだという。数年前、麻布大などの研究チームによって、お互いの体内に安心を感じるホルモン「オキシトシン」が増えることが分かった。人間と犬という異なる種間で確認されたのは初めてとか▼では、ロボット相手でもオキシトシンが分泌されるような状況が生じるのだろうか。そんなことを思ったのはソニーが昨日、人工知能(AI)を搭載した犬型ロボット「aibo(アイボ)」を発売したからだ。以前、世に送り出され、その愛らしさで一世を風靡[ふうび]した「AIBO」の復活版である▼カメラやセンサーで周囲の状況を把握し、AIを使って行動。呼びかけるとかけ寄ったり、鳴き声を上げたりもする。予約販売分はあっという間に受け付けを終えたといい、戌[いぬ]年を代表するヒット商品となりそうな勢いだ▼ここにきて、AIはビジネスの世界のみならず、暮らしの中でも幅を利かすようになってきた。米ラスベガスで開かれている世界最大の家電見本市「CES」もAIを駆使した家電製品やロボットが主役に。既に第4次産業革命の渦の中にあるのを思わせる▼古くから狩猟犬やペットとして人間と共生してきた犬のように、生活を便利にしたり、癒やしを与えたりする存在になるのか。人間にとって欠かせない相棒となるのは近い?