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社長メッセージ

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株式会社熊本日日新聞社 代表取締役社長 河村 邦比児

 熊本日日新聞社は1942年の創立です。戦時色の強い、言論活動もままならない時代にあっても創刊時から「自由独立、厳正公平、不偏不党」を社是とし、言論機関としての立場を明確にしました。以来80余年、戦中戦後、53年の輪転機が水没する大水害、さらには2016年の熊本地震など幾多の試練がありましたが多くの読者、県民に支えられ、今日の「新聞は民主主義の砦」といわれる一翼を担う地位を築くことができました。

 新聞の編集方針は地域に根差し、地域とともに歩む「地域主義」です。ともに地域の発展を目指し、適切な報道は無論のこと、耳の痛い提言も大切な役目と心がけています。県内に張り巡らせた21の支社・総支局、約120の販売センターによる配達網は力であり、皆さんから「熊日さん」と親しみを込めて呼ばれるほど、高い信頼と評価を得ています。

 地域に貢献する熊日賞や熊日緑のリボン賞、金婚夫婦表彰などの事業は後援も含め年間1800件を超えます。

 社内にあっては「自由闊達、風通しのいい職場づくり」をよき伝統とし、また広く社外にも知見、教示を求め独善に陥らない、公正公平な視点による言論活動を続けています。識者による「読者と報道を考える委員会」を設けて定期的に意見を交わす一方、県内一円の読者の皆さんから意見、批評をいただくモニター制度も私たちにとっては貴重な羅針盤です。

 デジタル化の時代。「紙+デジタル」を経営方針に掲げ、紙面による報道を基軸としながらもデジタル部門の強化にも注力し、いかにすれば県民、読者の皆さんに事実に基づく確かな情報を届け、新聞社ならではのサービスを提供できるか日々、探求しています。

 熊本日日新聞社を育んだ歴史、風土、日本の言論界の先達となった言論人、業績を紹介する日本有数の「新聞博物館」もまた、私たちの誇りです。手に触れ、目を通して「熊日」を身近に感じ、支えていただきますようお願いいたします。

株式会社熊本日日新聞社