堺の液晶工場、6月に一部停止へ シャープ、不振事業を縮小
シャープは、大型液晶パネルを製造する完全子会社の堺ディスプレイプロダクト(SDP、堺市)について、6月から生産を一部停止する方針を固めたことが26日、関係者への取材で分かった。液晶ディスプレー事業の不振により、シャープは通期の純損益が2年連続で赤字となる見通し。液晶事業を縮小し、財務基盤の改善を急ぐ。将来の完全停止を視野に入れており、調整を続ける。
SDPについては、取引銀行などが生産の全停止を求めたもようだが、パネルを供給する取引先への影響が大きいため段階的に停止する方針。5月15日に発表する中期経営方針で、停止に向けた工程を踏み込んで盛り込めるかどうかが焦点となる。
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