定例会見 月2回維持 〝木村流〟で「効率的に」 県職員向けにライブ配信
16日に就任した熊本県の木村敬知事は、蒲島郁夫前知事を踏襲する形で、定例記者会見を月2回開く考えだ。一方で、職員向けにも会見の様子を生配信する〝木村流〟の手法を導入。会見時に記者から出た質問に、関係部署が速やかに答えられる態勢を整える。
2008年春の知事選。蒲島氏はマニフェスト(公約集)に「情報公開を徹底し、全国ナンバーワンを目指す」と明記した。初当選後、前任の潮谷義子知事時代に月1回だった定例会見を2回に増やした。
東京大教授時代に「政治とメディアの関係」を研究していた蒲島氏。4期16年の最終日の退任会見で「メディアは読者や視聴者に政策の是非に関する争点を伝え、知事は県民に説明する責任がある。もっと会見の機会があってもいいと感じていた」と述懐した。
木村氏は東京大法学部で蒲島氏のゼミの「ゼミ長」を務めていた。初当選を果たした知事選のマニフェストには「県民参加の県政を推進するため、分かりやすく、頻度の高い情報発信を行う」と掲げた。
この考えに沿い、定例会見は、第1、3水曜の月2回のペースを維持する。「開かれた県政」に向けては、県民と直接話す機会を設けたり、交流サイト(SNS)を積極的に活用したりするという。
16日の就任記者会見は「会見をより効率的に」という木村知事の意向で、会見の模様を生配信。職員がパソコンやスマートフォンで見て、担当業務に関する質問があれば、時を置かずに回答を返せるようにした。この対応は、今後の定例会見でも続けていく。(嶋田昇平)
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